尼崎ボート・SG「第34回グランドチャンピオン」2日目 佐藤翼、背水の陣で臨んだ1戦で4コースからまくり差し1着奪う
◇26日 SG「第34回グランドチャンピオン」2日目(兵庫県・尼崎ボート) ひと筋の光が差し込んだ。初日を6、4着と取りこぼし、背水の陣で挑んだ2日目5Rの佐藤翼(35)=埼玉=は、カドの4コースからまくり差して起死回生の1着ゴール。3号艇の篠崎元が攻めて出て、そのまくりにイン吉川が応戦。1マークががら空きになる絶好の展開だったが、シリーズの行方を左右する大事な一戦だけに、つかんだ白星は意義がある。 ただ、仕上がり面には不満顔だ。「これ以上は抑えられないというところまで止めたが、伸びる感じはなかった。中堅はあるけど、それ以上は求められないのかな」。ペラが思うように反応せず、結果に機力が追いついていないが「尼崎はこの時季によく走ることが多い。昨年(7月)の甲子園も良かったので、その方向で調整してみる」と備えているテキストを大いに参考にして改善を試みる。 この大会は4年連続での出場。過去3回は全て予選で敗退している。24日の前夜祭で応援メッセージをくれた夫人(土屋南)の期待に応える意味でも、今回は一つ上の景色を見に行く。「明日(3日目)につながるようにしたい」。薄氷を踏むレースは続くが、つかんだ流れの良さを絶対に手放さない。3日目は6R3号艇。目の前の1走に全神経を傾ける。
中日スポーツ