【独自】船井電機の上田智一前社長 初のカメラ取材に応じる「この機会に、知りうることをお話させていただきたい」”不正な資金流出”は否定
経営破綻した船井電機で、直前まで社長を務めていた人物がMBSの単独取材に応じました。前社長は、不正な資金流出などはない、などと説明しました。22日午後、事実を話したいと、初めてカメラ取材に応じた上田智一氏(51)。船井電機が破綻する1か月前まで社長を務めていました。 【画像を見る】MBSの独自インタビューに応じた船井電機の上田智一前社長
◆申し立ては報道で知った「驚きました、本当に驚きました」
「いろいろと事実と違う報道がなされていると感じていますので、この機会に、知りうることをお話させていただきたい」と話した上田智一前社長。 「FUNAI」ブランドのテレビなどを製造する船井電機は、先月、東京地裁から破産開始決定を受けた一方で、その決定の取り消しを求める動きもあって、混迷しています。 ”船井電機から多額の資金が流出した”などとする報道について、事実と違うと話す上田前社長。破綻の申し立ては報道で知ったといいます。 「驚きました、本当に驚きました。なんでこんなことになったのか、と正直に思いましたし、なんで『FUNAI』ブランドをつぶれるようなことをしたんだろうと。(破綻手続きの決定取り消しで)民事再生がうまくいくように心から思っている」
◆「不正を働いた理解も一切ない」
上田氏は、経営に携わっている時は、美容事業などの買収で事業を多角化し、船井電機の成長を目指していたが、結果的にはうまくいかなかったとしました。 いっぽう、流出したとされる資金300億円については、「契約書や機関決定に従った支出と理解しています。きちっと会社のルールに基づいて経営をしてきたつもりですし、不正を働いた理解も一切ないですし、私的に利得をしているわけではないです」と説明しました。 一方、解雇された社員500人あまりに話が及ぶと、「従業員の方に、もしお話できる機会や、どういうことが起こっていたということを聞いていただける機会があるのであれば、つまびらかにお話ししたい」と話しました。