ドイツ株価指数DAX、2年間で43%上昇-10年ぶりの大きな伸び
(ブルームバーグ): ドイツの主要株価指数であるDAX指数は30日、前週末比で下げて終えたが、年間では19%高を記録。2年間の上昇率は2012-13年以来、この10年余りで最大となった。
2023年1月以降の上昇率は43%に上る。DAX指数の構成銘柄は輸出型企業が多く占めており、24年は米S&P500種株価指数ほどは上昇していない。しかし、英国のFTSE100やフランスのCAC40など欧州の他市場の株価指数を大きく上回る伸びを示した。
ドイツ市場は31日と1月1日はいずれも休場で、2日に取引が再開される。
ドイツ経済はいくつもの課題に直面しているが、世界経済が堅調に推移するとの見方や中国経済の回復期待がドイツ株を支えた。
24年に上昇寄与度が最も大きかったのはソフトウエア大手SAPだった。このほか、シーメンス・エナジーは年間で300%超の上昇。国防支出拡大を背景に、防衛企業ラインメタルの株価も2倍余りとなった。
一方で自動車株は低迷。需要減退のほか、中国の電気自動車(EV)メーカーが勢いを増していることで苦戦を強いられている。フォルクスワーゲンとポルシェ、BMWの株価はそろって20%以上の下げで今年の取引を終えた。
原題:Germany’s DAX Index Concludes Its Best Two-Year Rally Since 2013(抜粋)
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Jan-Patrick Barnert