ノーベル平和賞 被爆80年へ大きな後押し「被爆体験を共有する最後で最大のチャンス」専門家が指摘
今回のノーベル平和賞の受賞をどう未来につないでいくか専門家に聞きました。 【広島大学平和センター・川野徳幸センター長】 「12月に受賞して、年をまたいでついに(被爆)80年になると。79年の年に(ノーベル賞を)受けて80年を迎えるということは80年に向けて強い後押しがあったという風に考えることもできますね」 広島大学平和センターの川野センター長は、被爆80年ではなく79年にノーベル平和賞を受賞したことに意味があると話します。 【広島大学平和センター・川野徳幸センター長】 「この盛り上がりというのがいつまである意味続いていくのかというのが私としては非常に興味深く見ているし、被爆80年に向けて様々なイベントがあると思うんですよね。あるいは核なき世界を目指すべく様々な運動が展開される。とすれば今度は81年82年は何をするのかという、今度は私たちが新たな宿題を与えられるということになるんだろうと思いますね。 これはもう千載一遇のチャンスなので、この原爆体験、被爆体験というのをいかにこの国の中で、しっかり理解してもらって、なぜ被爆者の人たちはこの国の中で、世界を求め続けてきたのかということをしっかり共有する、最後だけど最大のチャンスだという風に思いますね」
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