夫家族が結婚式をだいなしに…妻が”絶縁”を決意したら 夫の言葉にガックリ「中立であろうとする気持ちもわかるけど」
「お嫁さんが、可哀想だった」と周囲に言われて
当初の夫は「俺の親はこういう性格だから」「気にしなくていいから」「ああいう親だから、こちらが変わって、動かないと」と繰り返すばかり。妻と自分の親の仲を取り持とうとして、嘘をついたりお互いの意見を曲げて伝えたりしていたため、かえって話がこじれたことも。 しかし、山田さんは諦めることなく、「あなたと結婚したのであって、あなたの親の所有物になった覚えはない」「あなたの家の主張は一般的に見て普通じゃない。友達や職場の人にも確認してほしい」とずっと伝え続けました。 また、結婚式に参列した友人や職場の上司から「結婚式でのお前の親の振る舞いは、良くなかった」「お嫁さんが可哀想だった」と夫は言われたそうです。さらに、山田さんが悪夢障害になり、毎日うなされたり寝ている間に過呼吸になったりする日々が1ヶ月続いたことで、ようやくことの重大さや自分の親のしたことに気付いたそう。今では、全面的に山田さんの味方となり、新しい家族との暮らしを築いています。
言われたくない…ほかのNGワードは?
「(義理の)お母さんは、そんなつもりじゃないんだから」「悪気はないんだから」は、母親を擁護するわけでなく、中立に立った言葉だと言われることもあるそうですが、「私には片方の肩を持つ言葉にしか聞こえない」とも。「自分の子どもが友達に嫌なこと言われて泣きながら帰ってきたときも、 “相手も悪気はなかったんじゃない?”と声を掛けるのでしょうか?」と問いかけます。 「悪気がないから、気にしなくても良い」「親と妻でじっくり話し合えば、わかりあえる」「そのうち、良好な関係になるだろう」と軽視している夫に幻滅し、「わかってくれないなら別れるしかない」と妻は決意を固めていることもありえます。厚生労働省によると、令和4年の調査では婚姻件数に対して離婚率は約35.5%(※2)、3組に1組が離婚している実態からも離婚を望まないのであれば、決して楽観視してはいけません。 今年1月に実施した20~49歳の既婚女性対象のアンケート調査(※1)によると、離婚を考えた理由の第3位が「夫の家族や親族との折り合いが悪いこと」でした。それらの意見として、「義家族が原因でパニック障害を発症したうえ義姉から嫌がらせを受けている。(30代)」「姑の意見が違っていても間違いを認めない・謝らないのが通常で、要らないものを断っても押し付けてくるのが苦痛だったからです(40代)」と、性格の不一致におさまらず、心身共に支障をきたしています。 取材に応じてくれた山田さんは、義実家問題で夫婦間で言い合いになったり、溝ができたりすることを気に病む妻に「“お義母さんが私に〇〇した”とお義母さんを主語にすると、男性は自分の母親を守ろうとします。“私が”嫌な思いをした、傷付いた、助けてほしい、あなたにはわかってほしい、と伝えた方が男性にはわかりやすいかもしれません」と提案。 嫁姑&義実家問題での板挟みに苦慮する世の中の夫に、「結婚は2人で新しい家庭を作ることであり、自分たち家族の中に妻を招くことではないことを肝に銘じてほしいです」と訴えます。 (※1)離婚したいと思ったきっかけは?既婚女性2,993人に離婚のアンケート 調査対象: 20歳~49歳の既婚女性2,993人 調査方法: Freeasyを用いたインターネットリサーチ 調査日 : 2024年1月5日(金)~2024年1月6日(土) 出典:ベンナビ離婚 (※2)令和4年(2022)人口動態統計(確定数)の概況|厚生労働省 (まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・宮前 晶子)
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