センバツ高校野球 組み合わせ抽選 北海、初戦は神戸国際大付 開幕戦 /北海道
阪神甲子園球場で3月19日に開幕する第93回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)の組み合わせ抽選会が23日、オンラインで行われた。10年ぶり13回目出場の北海は、大会第1日(19日)の開幕試合で4年ぶり5回目出場の神戸国際大付(兵庫)と対戦する。【三沢邦彦】 ◇「リベンジ果たしたい」 組み合わせ抽選には、出場32校の主将がオンラインで参加。北海では校長室で主将の宮下朝陽(2年)と立島達直・野球部長がパソコンの画面に向かった。抽選会前、チームメートから「1日目の試合を引くのはやめてくれ」と言われていた宮下主将は苦笑いし、「嫌な予感はした。みんなには申し訳ないが、開幕戦に向け、しっかり準備したい」と気持ちを切り替えていた。開幕試合の相手となる神戸国際大付は、2017年夏の初戦で4対5で逆転負けを喫した相手とあって、「先輩たちが敗れているので、チーム一丸となってリベンジを果たしたい。相手は投手を軸に打撃にも力があるので、守り勝つ野球をしたい」と力強く語った。 この日、他の選手たちは体育館で打撃練習などに取り組んでいた。昨秋の全道大会決勝ではソロ本塁打を放ち、試合を決めた3番の江口聡一郎(2年)は「開幕試合で注目されるが、どんな相手でも次の打者につなぐ打撃ができるように準備したい」と意気込んだ。 一方、今大会は新型コロナウイルス感染防止のため学校応援(アルプススタンド)のブラスバンド演奏が禁止となった。このため、体育館で吹奏楽局が、部員を前に、本番で演奏するはずだった応援のための23曲を披露した。甲子園での応援を夢見ていたという局長の加藤瀬愛さん(2年)は「甲子園で応援できないのはすごく悔しい。野球部のみんなには甲子園で今日の演奏を思い出してもらい、悔いのない試合をしてほしい」と話した。 対戦相手が決まり平川敦監督は「2年ぶりに開かれるセンバツの開幕試合で再スタートの意味も込めて必死に臨みたい。17年夏に敗れているので、今回は勝ちにいきたい」と気を引き締めていた。 ……………………………………………………………………………………………………… ◇神戸国際大付 春夏6回出場 神戸市垂水区の私立校で、野球部は1963年の創立とともに創部。甲子園は春夏6回出場し、最高成績は2005年春のベスト4。OBに坂口智隆選手(ヤクルト)や小深田大翔選手(楽天)ら。 注目は、最速145キロの右腕エースで高校通算20本塁打の記録を持つ阪上翔也投手。 切れ目のない打線が持ち味。クリーンアップは阪上投手のほか、長打力が持ち味の西川侑志選手と武本琉聖選手が担う。