１０月２７日に投票が行われる衆議院選挙で、期日前投票が始まったき１６日までに、投票所の入場券が有権者に届かない事例が全国で相次いでいます。 各地の選挙管理委員会によりますと、今回の選挙が短期決戦で準備期間が短いことが主な要因ということです。 選挙管理委員会は入場券がなくても本人確認をすれば投票できると呼びかけていますが、選挙に詳しい識者は投票に行く人が減る可能性があると指摘しています。 また入場券の到着の遅れは準備期間が短くて印刷などが間に合わないことのほか、郵便局が日曜日や祝日に加え、土曜日の配達を２０２１年に廃止したことも一部で影響しているということです。 石破総理大臣は衆議院選挙の日程を就任前に異例に表明したことについて、選挙管理委員会の準備のためとしています。 しかし、解散から投票日までの期間は戦後２番目に短く、ある選挙管理委員会の担当者は「どんなにマンパワーをかけても限界がある」と話しています。 また、選挙関連のポスターを製作する印刷会社も急ピッチで作業を進めたといいます。 宇都宮市にある印刷会社「松井ピ・テ・オ印刷」では県選挙管理委員会の選挙啓発ポスターやチラシを合わせて５万部ほど印刷しました。 衆議院が解散したわずか２日後の１０月１０日にはデザインを確定させ、印刷に取りかかったということです。 選挙の公示日と投票日が決まる前からレイアウトを複数パターン用意して準備を進めていましたが、これまでで最も短い納期での製作になったと話しています。 こちらの会社では、１１月の栃木県知事選と宇都宮市長選の選挙啓発ポスターも製作するということで、忙しい日々は続きます。