初の「M-1決勝」で大注目、結成2年半の新星・ジョックロック 10歳差コンビが大舞台へかける思い
■ 「若い人にもツッコミが伝わるかどうか」(ゆうじろー)
──福本さんのツッコミってナレーション的でもあって。たとえばアニメ『ちびまる子ちゃん』って、ナレーションのキートン山田さんが登場人物にツッコミをいれますよね。あれに近い気がします。 福本:その話でいくと、徳弘正也先生の漫画『ジャングルの王者ターちゃん』が近いかもしれないです。シリアスな展開でいきなりギャグを入れてきてツッコんで、敵もボケて、そのあと何事もなかったように次の話に移行する。そこに、僕らのネタではツッコミを1つじゃなくて2つ打つ。手数を増やす意味もあるんですけど、なによりあれだけデカくツッコミを入れるんやったら、1つだけでは割に合わんなと。 ゆうじろー:福本さんのあのツッコミが、おもしろいか、おもしろくないかは僕が決めているんです。福本さんからツッコミのワードがLINEで送られてきて、パッと見たときにイメージが湧かなかったりしたら「これはちょっと難しいっすね」とか、素直に意見するようにしています。 福本:ツッコミの判断に関してはこいつに委ねています。自分はちょっと考えすぎたことを言っちゃうんで、伝わらへん場合もある。その点、こいつの目はお客さんに近いと思っているんです。 ゆうじろー:あと僕の方が10歳下ということもありますね(福本は1987年生まれ、ゆうじろーは1998年生まれ)。今の若い人に福本さんのツッコミが伝わるかどうかを考えています。自分たちのYouTubeチャンネルのサムネとか動画編集も僕が担当しているんですど、それも自分の世代に受け入れられやすいシンプルな感覚のものを作ろうって。
──『M-1』決勝後はお仕事も増えそうですね。 福本:なんとか結果を残して仕事を増やして、金銭的な余裕を作ってなんも考えず消費したい。芸人になって12年、自分のための買い物をしていないんです。大学生のときはバイト代で好きな漫画とか買えたんですけど、今は給料が入ってもすぐに家賃、税金でなくなって・・・今は給料日に一つも楽しみがないんです(笑)。生活苦で、2000冊以上あった漫画を全部売っちゃったんですよ。もし優勝することができたら、あの子たちを買い戻します。消費者として経済をまわします! ゆうじろー:僕は、いろんな仕事ができて楽しそうだからお笑いの世界に入りました。映画、ドラマに出たり、声優をやったりしたくて・・・。特に出たいのが、サッカー番組。ずっとサッカーをやっていて、同級生にもプロサッカー選手がいるんです。だから『M-1』で注目してもらって、W杯のスペシャルサポーターに選ばれたいです! ◇ ジョックロックが出場する『M-1グランプリ2024』決勝の模様は12月22日・夕方6時半より、ABCテレビ・テレビ朝日系列24局で放送される。 また2人の所属する「よしもと漫才劇場」は10周年を迎え、12月31日の大晦日には10時間に及ぶイベントを実施。今年は 「年越しカウントダウン」も5年ぶりに開催される(オンラインチケット発売中)。