山縣亮太 夢の10秒突破への思い「9秒99は通過点」
[動画]山縣亮太インタビュー
「9秒99」は人生をかけて出したいタイム――。陸上男子100で10秒07の記録を持ち、セイコーホールディングスに入社した山縣亮太(やまがた・りょうた)は、2日の入社発表会見でそう夢を語った。会見後、THE PAGEのインタビューに応じた山縣は、「10秒の壁」突破への思いやライバルである桐生祥秀(東洋大)との関係について語った。 【写真】山縣亮太「9秒99は通過点」インタビュー全文
会心のレースは「ない」
日本人はおろか、アジア選手のだれも公認記録では出したことがない9秒台。山縣は、その大台突破を目指し、目標タイムを「9秒99」と宣言した。しかし、この数字はあくまで「通過点」だという。「最終的な目標は世界のトップ選手になること。(9秒99は)そういう決意のこもった数字」。ゆくゆくは桐生が追い風参考記録で出した9秒87を「公認(記録)で出したい」と夢は広がる。そして「そう思えるのも桐生が(9秒台を)走ったおかげ」とも語った。
そんな山縣だが、これまでの競技人生の中で、日本歴代5位の10秒07をマークしたロンドン五輪予選を含め、会心のレースはないと振り返る。「10秒07を出した時は、走りがラストで空中分解していた。そこを抑えていかないと、さらに先には行けない」。 その他、追い風時の走りの難しさや、2016年のリオ、2020年の東京五輪についてなど、さまざまな思いを語った。