【高校野球】今春センバツ8強の山梨学院がコールド発進 2年ぶり頂点へ「スッキリとした形で終えた」
◆第106回全国高校野球選手権山梨大会 ▽1回戦 山梨学院11―0笛吹=6回コールド=(9日・山日YBS) センバツ8強の山梨学院が王者らしい勝利を見せた。初回、3~6番の連打で一挙5点を入れ主導権を握った。投げてはエース桜田隆誠(3年)が4回まで無失点に抑えると、足立康祐(2年)が残りの2回を被安打0で締めた。 新チームが始まってから秋・春と県大会を制し、山梨ではまだ無敗。しかし吉田洸二監督は「秋・春と優勝したが、去年は夏優勝していない。この夏の大会はチャレンジャーということで取り組んだ」と抜かりなし。2本の長打で2打点の6番・河内佑樹(3年)は「普段通りの攻撃を初回からしっかりできた」と手応えを見せた。 昨年は山梨県勢初のセンバツ優勝。連続出場を目指した夏、初戦は8回コールドで勝利するも、8回にエースの林謙吾(当時3年)が頭部に死球を受けて退場し、後味の悪いスタートになった。チームも準決勝で駿台甲府に敗退。だからこそ今年は「スッキリするような試合になればと思って。メンタルが強い子を優先して試合に出した」と指揮官。この日は気温27度で心地よい風が吹くスッキリとした気候の中、文字通り“スッキリ”とした試合を展開した。「今年はなんか一番いい、スッキリとした形で終えた」と爽やかな表情を浮かべた。
報知新聞社