そっくりで選び方が難しい!? キャロウェイ「Ai SMOKE」と「Ai SMOKE HL」はどんなゴルファーに合うの?
「やさしいスパイス」が散りばめられた「Ai SMOKE HL」UT
「Ai SMOKE HL」ユーティリティーは、一目見ただけでは「どこが違うの?」と思ってしまうほど「Ai SMOKE」に近いモデル。 ヘッド計測を行ってもほぼ同じ体積(5H:102cm3)ですが、わずかに低いヘッド高(5H:35.2ミリ)とフェース高(5H:33.1ミリ)で、かつ長めでシャローなヘッド形状なこともあり重心角(5H:26度)は少し大きくなっていました。
打ってみた第一印象では大きく弾道が変わるほどではありませんでしたが、圧倒的な抜けのよさとショートウッドと比較した「短尺感」は抜群でした。 アマチュアにとって難易度が一気に増す「20度未満」のロフトでも、構えた時にヘッドがボールの下に潜り込むような安心感があり、ムリやりボールを上げようとするスイングになる心配は皆無です。 これは「Ai SMOKE」に比べ低めに設定されたネック高(5H:62.6ミリ)の影響もあるのかもしれません。 クラブ重量は「Ai SMOKE」とほぼ同じにも関わらず、弾道は軽量モデルである「Ai SMOKE MAXFAST」に近いチャートになっているのは、「やさしいスパイス」のように散りばめられた「小さなスペック違い」によるもの。 使用アイアンやロフトに合わせてモデルを選択すれば、しっかりクラブセッティングができるようにラインアップされています。
【解説】筒 康博(つつ・やすひろ)
伝説のプロコーチ・後藤修に師事。世界中の新旧スイング方法を学び、プロアマ問わず8万人以上にアドバイスを経験。スイング解析やクラブ計測にも精通。ゴルフメディアに多数出演するほか「インドアゴルフレンジKz亀戸」ヘッドコーチ、WEBマガジン&コミュニティー「FITTING」編集長やFMラジオ番組内で自らコーナーも担当している。
猿場トール