【陸上】佐々木哲3000m障害8分39秒15「ラストの切り替えがうまくできた」佐藤克樹200m20秒90の大会新 神園弥優が3冠/IH北信越
◇インターハイ北信越地区大会(6月13日~16日/新潟・デンカビッグスワンスタジアム)4日目 インターハイ北信越大会の優勝者一覧をチェック! 福岡インターハイを懸けた北信越大会の4日目(最終日)が行われ、男子3000m障害は昨年のインターハイ8位の佐々木哲(佐久長聖3・長野)が先輩・永原颯磨(現・順大)が昨年樹立した高校記録に7.03秒と迫る高校歴代2位の8分39秒15をマークして優勝を飾った。 スタートから先頭に立った佐々木は県大会と同様、障害に足をかけないハードリングでレースを展開。最初の1000mを2分52秒で入ると、後続との差を徐々に広げていき、2000mを5分47秒で通過する。終盤も勢いは衰えず、ラスト1000mを2分52秒でカバーした。 「U20日本選手権に向けて、同じ競技場での感触をつかむことが目的でしたので、タイムを出そうと思わず、ペースも考えていませんでした。でも、ラスト1000mからの切り替えがうまくできたので、理想通りのレースでした」と会心の笑顔。2度目のインターハイでは「特にラスト1000mを大事にして高校記録の更新、優勝を狙います」と闘志をみなぎらせていた。 男子200mでは、22年全中400m覇者の佐藤克樹(東京学館新潟2新潟)が高2歴代8位、大会新の20秒90(+0.5)で制覇。「スタートが良く、コーナーリングもスムーズに入り、最後までスピードに乗れました」と話していた。2位には100mで1年生優勝を果たした清水空跳(星稜・石川)が、高1歴代4位タイの21秒20で食い込んだ。 女子200mでは佐藤のチームメイトで21年全中Vの秋澤理沙(2年)が自己新の24秒24(-0.1)で完勝し、4×100mリレー(4走/47秒04)との2冠を獲得している。女子4×400mリレーは敦賀(福井)が3分50秒98で優勝。アンカーの神園弥優(3年)は100m(12秒03)、100mハードル(13秒82)と合わせて3種目Vを遂げた。なお、200mは惜しくも2位だったが24秒72の自己ベスト。個人3種目で自己記録を塗り替えた。 3000mは外国人留学生のパウリン・ワンジク(帝京長岡2新潟)が9分23秒01で2連覇。1500m(4分23秒51)との中長距離2冠を遂げた。七種競技は前回女王の大森玲花(佐久長聖2)が自己新の4766点で2連覇を果たしている。 学校対抗総合は男女ともに佐久長聖が制覇。男子は87点で2年ぶり3度目、女子は82点を挙げて初の総合Vを遂げた。 全国インターハイは7月28日から8月1日に福岡・博多の森陸上競技場で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。
永田真樹/月刊陸上競技