【陸上】やり投・オレゴン代表の武本紗栄が59m06でV!五輪へ「やれること全部やる」肉体改造やチェコ遠征にも挑戦/織田記念
◇第58回織田幹雄記念(4月29日/ホットスタッフフィールド広島) 日本グランプリG1の織田記念が行われ、女子やり投は武本紗栄(Team SSP)が59m06で優勝した。 女子やり投・武本紗栄がプロ野球の始球式に登場! 豪速球ストライクに球場どよめく 武本は1回目に53m89、2回目に54m74となかなか記録が伸びず。それでも5回目に59m06をスローしてトップに立ち、そのまま制した。 62m39(日本歴代4位)を持ち、22年オレゴン世界選手権では決勝に進んだ武本。だが、昨年は気持ちが入り過ぎるあまり結果が安定せず。その後は「1人で練習してみて、寂しいけどだいぶ大人になって強くなれたと思います」と言い、勝ちきったこの日で「なくしていた自信を取り戻せそう」と笑顔を見せる。 パリ五輪に向けて「やれることはなんでもやろうと思った」と武本。食事も変え、「苦手なプロテインもとって、食べる量も増やしました。ウエイトトレーニングもやって体重を増やした」。こちらも苦手だった走練習にも励み、「身体が大きくなったのですが、硬くなった感じはない」とし、「噛み合えば」大きな記録も狙える手応えがある。 この後は、北口榛花(JAL)が拠点としているチェコ・ドマジュリツェでの試合にも出場するなど、日本選手権までにいくつか海外遠征を行う予定。「焦らずコンスタントに投げられれば。世界選手権も大きな試合ですが、やっぱりオリンピックに出たい」。笑顔が戻った関西期待のスロワーが、再びの世界へ向かってビッグスローを放つ準備に入った。
月陸編集部