「読むんじゃなかった」!? 令和の女子大生が初めて『ドラゴンボール』を読んでみた驚きの感想を紹介
■えッそのキャラ!? 注目したのはかなり意外なキャラクター
娘が1巻を読み進めるなか、「え、そのキャラに注目する!?」と驚いたシーンがある。それが「其之三 悟空・海へ走る」に登場する「ペンギン村じゃないぞ」と言う木にのぼっている鳥山明先生の自画像キャラだ。 「このキャラは重要人物なの?」と訪ねてきた娘。これは『ブラック・ジャック』でいう“ヒョウタンツギ”のような存在であり、場を和ませるようなキャラだ。しかし普段漫画を読まない娘にとっては、突如登場した知らないキャラに驚いたようである。 このようにドラゴンボール序盤の世界観に少々戸惑いを見せていた娘だが、亀仙人が登場してきたあたりから夢中で読み始めるようになった。 とくに初めてドラゴンボールが集まり、ピラフ一味によって世界が征服されそうになったとき、ウーロンが叫んだ「ギャルのパンティおくれーっ!!!!!」には驚いていた。「立派なドラゴン(神龍)が登場したのに、まさかギャルのパンティが出てくるなんて凄いわ……」と作者のアイデアと展開に驚いていた。それまでブツブツ呟きながら読み進めていた娘だったが、このあたりから無言になっていった。
■3巻でまさかの「読むんじゃなかった」!?
3巻ではいよいよ「天下一武道会」が始まり、徐々に本格的なバトルが展開されるようになる。「おお……」というため息とともに3巻を読み終えた娘は頭を抱え「読むんじゃなかった」と呟いた。 えっ、まさかつまらなかった?と、慌てた筆者だが、その意味は真逆であった。「面白過ぎる。もう駄目じゃんこれ、明日早いのに気になって寝れないじゃん!」と。 ちなみに完全版3巻の最終ページは、天下一武道会で悟空とナムが戦うシーンだ。悟空が回転技で倒れた最中にナムが空中へ飛び上がり「南無阿弥陀仏!!!!」といって悟空へ飛びかかっていく……そのシーンで「つづく!」とある。これは気になって仕方ないだろう……。 娘曰く「ドラゴンボールの影響で昔、少年ジャンプが社会現象になったと聞いたけど、その理由が分かる。昔はこの続きを1週間も待たなきゃダメだったんでしょ。それはつらい、気になってジャンプ買っちゃうよね!」とのこと。そう、当時の『ジャンプ』は、もはや生活の一部になっていたのだ。 結局深夜にもかかわらず、まんまと4巻を手に取った娘。その頃にはすっかりクリリンという推しもでき、まんまと“ドラゴンボール沼”にハマっていくのであった。 筆者の人生のバイブルでもある『ドラゴンボール』。この名作を普段漫画に興味がない娘が夢中になって読んでくれたのが嬉しかった。 筆者は脳内再生できるほど『ドラゴンボール』を読み込んだものだが、娘はこれから訪れる数々の激アツ展開を人生で初めて読むのだ。そう思うと心底羨ましい……。 今やすっかり『ドラゴンボール』を読む習慣がついた娘。今はまだ序盤を楽しんでいるが、ベジータやフリーザとの戦いではどのような感想を持つのかが楽しみだ。
でかいペンギン