無料通話アプリ「LINE」の画面

LINE乗っ取り問題です。先日、長野県須坂市の三木市長も乗っ取られ、市長になりすましたメッセージが多くの人に届きました。その中の一人が実際に電子マネーで20万円分を送る被害にあっていたことが分かりました。県内でLINEの乗っ取りが相次いでいて、県警が注意を呼びかけています。

■「今、忙しい？」「大丈夫です」と返信

被害にあった女性

被害女性： 「許せません、処罰してほしい」 怒りをあらわにする須坂市の女性。電子マネー20万円分の詐欺被害に遭いました。

「今忙しい」とメッセージ　無料通話アプリ「LINE」の画面

発端は… 「今、忙しい？」 こちらは12月4日に女性に届いた「LINE」のメッセージ。アカウントは須坂市の三木市長のものでした。 もともと、三木市長と知り合いだった女性は疑うこともなくこのアカウントに「大丈夫です」などと返信していました。

■「電子マネー買ってきてくれる？」

取材をもとに作成したメッセージ

するとすぐに相手からメッセージがー。 被害女性： 「急ぎでコンビニで電子マネー買ってきてくれる？急いでほしい、お金はあす返すから買ってきてくれと（返信があった）」

女性は求められたとおりにコンビニ店で電子マネー20万円分を購入。指示されたとおりに送ってしまいました。

■被害女性「全然疑わなかった」

被害女性： 「全然疑いませんでした。（三木市長は）一応名前とお金を持っている、（金に）困っていない人だから20万円くらいなら返してくれるだろうなって感じです」

「銀行口座番号を教えて欲しい」とメッセージ

そのまま1週間がたち、女性は再びそのアカウントに「そろそろお金を返して欲しい」と送ると、相手からは「銀行口座番号を教えて欲しい」とメッセージが届きました。

須坂警察署

ようやく「おかしい」と思った女性。14日須坂警察署に相談し詐欺被害にあったと気付きました。 被害届を出す予定です。

■市長のアカウントが乗っ取られる…

市長の「LINE」のアカウントは乗っ取られていた

実は三木市長の「LINE」のアカウントが乗っ取られていて、メッセージは市長本人のものではなかったのです。 三木市長も知人のアカウントからメッセージが届き誘導されたサイトにログインし個人情報を入力して乗っ取られる被害に遭っていました。 市も公表しホームページなどで注意を呼びかけました。