2015年は危険な香り漂う?「京都国際映画祭」発表会見
2015年は危険な香り漂う?「京都国際映画祭」発表会見 THE PAGE大阪
京都の「よしもと祇園花月」(東山区祇園町)で7日、第2回目となる「京都国際映画祭2015」のプログラム発表記者会見が行われ、中島貞夫実行委員長、門川大作京都市長、奥山和由総合プロデューサー、アートプランナーを務めるおかけんた、アンバサダーに抜てきされた板尾創路らが出席した。また、司会はピース(又吉直樹・綾部祐二)とKBS京都の遠藤奈美アナウンサーが務めた。 【全文】ピース又吉氏「似合ってますかね? 金屏風」芥川・直木賞受賞会見
映画、アニメなどで活躍する人たちが交流を図る場
この「京都国際映画祭」は「映画もアートもその他もぜんぶ」をコンセプトに、映画、ファッション、アニメーション、パフォーマンス、音楽などさまざまなジャンルで活躍する人たちが交流を図る場として実施されるイベントだ。 「映画部門」「アート部門」「クリエイターズ・ファクトリー部門」「子ども部門」といった異なる部門別の上映会や展示会などが開かれる。今年のキャッチコピーは「京都は、変や乱が好き」で、期間は10月15日~18日まで。 会見にはほかに、三船史郎、今くるよ、杉野希妃、村上ショージ、木村祐一ら豪華メンバーが出席、桃井かおりはVTR出演となった。 まず門川大作京都市長が「東洋のハリウッドと呼ばれた日本映画の聖地ともいえる京都。立誠小学校跡地は日本で最初に映画が上映された場所です。今年の会場は昨年より多くなる。日本を代表する映画祭として、日本に、世界に発信する」などと語った。
奥山総合P「京都に来ないと観れない映画祭にしたい」
さらに奥山総合プロデューサーは、「京都に来ないと観れない映画祭にしたいと思います。京都という懐(の深さ)に甘えさせて頂いて、今年は危険な映画もあります。よく言えば、エッジの効いたということですが、危機管理意識の欠落している映画もある」として、危険な映画の香りが漂う映画祭をアピールした。 実際、異色のドキュメンタリー作品の上映も多いようだ。たとえば、「Hee〈メイキング〉」は桃井かおりが主演、監督、脚本を手がけた意欲作。芥川賞作家中村文則の「火」が原作で、火に異常に執着する精神疾患を患う女性の演技にも挑戦している。 「ゆきゆきて、神軍」(原一男監督、奥崎謙三出演)は、87年の日本映画界を震撼させた驚愕の作品、天皇の戦争責任に迫る衝撃のドキュメンタリーだ。また、「A2完全版」はあのオウム事件の本質に迫る作品で、2002年公開時点でカットされた部分をすべて再現した「完全版」となっている。 木村祐一の監督作品「ワレワレハワラワレタイ(仮)」は、キム兄が吉本芸人107組に200時間近くインタビューした中から10組を編集した作品。「107組の中から10組ほどのインタビュー映像を、いろんな会場でご覧いただこうと思う。芸人が芸人に聞いている、悲喜こもごも語っている」と話し、これまでにない珍しい作品に仕上がっているという。