道の駅「恐竜渓谷かつやま」隣接地にガレージハウス型宿泊施設 福井県内初、ドッグランも
福井県勝山市の道の駅「恐竜渓谷かつやま」の隣接地に、不動産賃貸業の恐竜不動産(同市)が進出することが決まり12月26日、市役所で立地協定の調印式があった。駐車スペースと一体化した「ガレージハウス」型の宿泊施設を整備する計画で、2025年7月のオープンを目指す。 同社によると、同様の宿泊施設は県内初という。同社は道の駅隣接地の約1247平方メートルを約1622万円で取得。このうち約165平方メートルに木造平屋建ての宿泊施設を整備する。事業費は約6千万円で市などから補助金2千万円を受ける。 車やバイク愛好家をターゲットに2部屋を計画。うち1部屋は愛犬と泊まれるようにし、ドッグランを併設する。車などによる観光客が減少する冬期間は、ガレージ部分に遊具を設置し、家族連れが楽しめるようにする予定。素泊まりで1泊2人3万5千円(税抜き)から。 調印式には同社の笠川康平代表取締役と水上実喜夫市長が出席。笠川代表取締役は「市内ではドライブやツーリング客が増えており、宿泊施設が目的地になれば」とし、既に道の駅隣接地に進出している事業者と連携したエリアの活性化や滞在時間の増加に意欲を示した。水上市長は「宿泊施設誘致の呼び水になれば」と期待した。 市は22年、道の駅隣接地を「観光エントランスゾーン」と位置付け、分譲予定地約1万4500平方メートルを5区画に分けて進出事業者の公募を実施。23年、市内の食品製造会社「山一食品」がカフェを開業したほか、同社の進出エリアの一部を借り受け、市内で飲食事業を展開する「GORAKU(ゴラク)」がファストフード店を整備している。