【MLB】 前田の好救援でタイガースがマリナーズを3タテ 救援転向後は防御率3.28 マリナーズは首位に3G差に後退
【マリナーズ1-2タイガース】@コメリカ・パーク
日本時間8月16日、前田健太の好投がタイガースを3連戦スウィープに導いた。1対2で敗れたマリナーズは痛恨の3連敗で、西地区首位アストロズとのゲーム差が3ゲームに。マリナーズは先発のブライス・ミラーが7回零封の好投を見せたが、守護神アンドレス・ムニョスが8回、ハビアー・バエズに逆転2ランを被弾。5.2回を無失点で抑えた前田を含め、タイガースは4投手がマリナーズ打線を1安打に抑え、2対1で勝利した。タイガースの3番手シェルビー・ミラーが6勝目(7敗)、マリナーズは3番手ムニョスに4敗目(2勝)が付いた。 前田健太の5奪三振 初回に押し出し四球で先制したマリナーズは、先発のブライス・ミラーが完璧なピッチングを展開する。ミラーは4回の三者連続を含む9三振を奪い、7回を2安打無失点に抑えた。しかし、マリナーズ打線は貧打に喘ぎ、初回以降ミラーを援護できず。1点リードで迎えた8回、二死3塁から守護神ムニョスを投入して逃げ切りを図った。しかし、9番ハビアー・バエズはスライダーをレフトへ引っ張り、それが6号逆転2ランに。ムニョスは7月5日以来一本のヒットも、6月27日以来失点も、5月19日以来本塁打も許していなかった。難攻不落の頼れる守護神がまさかの本塁打を献上し、マリナーズはリードを失ってしまった。 タイガースの2番手として登板した前田は5.2回無失点5奪三振の好投。リリーフに回ってからは防御率3.28と(先発時は7.26)好調が続いている。試合後に前田は地元放送局『バリー・スポーツ』へのインタビューで「4シームのスピードが安定してきたというのが一番良くなっている要因」と語った。その言葉通りに前田の平均球速は4・5月の89.8マイル(約144.5キロ)から91.2マイル(約146.8キロ)へ上昇。4シームの改善がレパートリー全体に好影響を及ぼしているのかもしれない。今日の登板を終え、前田のシーズン防御率は6.18となっている。 アストロズと地区優勝争いを演じるマリナーズにとっては、プレーオフ圏外のタイガースに対してあまりに痛い取りこぼしとなった。8月8~10日に行われた3連戦も合わせると、マリナーズはタイガースに対して1勝5敗。タイガース投手陣の前に打率.142と沈黙し続けた。12日時点ではアストロズを1勝上回っていたものの、この3連戦の間に一瞬で形勢は逆転。マリナーズがタイガースに苦戦する中、アストロズはプレーオフ争いにとどまるレッドソックス、そしてレイズなどから8連勝を記録した。アストロズが課題の先発ローテを菊池雄星の補強などで埋めて調子を上げた一方、マリナーズは課題の打線に上積みを期待できる要素が少ない。西地区の優勝争いにおいてマリナーズは早くも追い詰められつつある。