ユニクロ・無印良品・GU「傑作中の傑作」「他ブランドなら10万円超の品質」コスパ抜群のコート3選
高級ウールを擬態した名作コート
・コージーメルトンバルマカーンコート 6990円 ウールはここ10年で一気に価格高騰しました。10年前、日本のデザイナーズブランドでウール100%のロングコートを買おうとするとおよそ5万~6万円程度で手に入れることができましたが、最近では10万円を切るものを探すのが難しくなってきたほど。 さらに素材の希少性も高まっており、中価格帯市場から徐々に姿を消しつつあります。ウールはナイロンやポリエステルなど化学繊維の登場により一時的に需要が落ちましたが、その後SDGsの文脈やトレンドの流れから中国市場を中心に再び需要が高まっています。 ウールの生産は職人の技術や工場の設備が当然必要、また需要が落ちればそれらは削減されます。再び需要が高まったからといってすぐに職人を育てられるわけでもないし、工場のキャパを簡単に増やせるわけでもない。然して希少性も高まるわけです。価格高騰と高い希少性、ウールのコートを安価で手に入れるのはすっかり難しくなったというわけ。
デザイナーズブランドのウールコートに擬態
そこで、ポリエステルを駆使したウールライク生地が支持されているわけですが、GUはかなり前からこのあたりに着手していました。もちろんウールを完璧に真似できるわけもなく、風合いも防寒性も劣るのは間違いありません。 ただ、パッと見の印象はかなり高級感があり、しかもGUは長年の展開でデザインやシルエットもこなれており、ブランドライクな印象がお上手。デザイナーズブランドのウールコートに擬態したポリエステルの格安コートが完成している、これはもう匠の域です。 6990円と格安でこの雰囲気が楽しめるなら文句なし。今やGU以外のブランドもこの手のコートを展開していますが、まだまだGUはクオリティが高い。防寒性はやや頼りないため、真冬に着るならインナーダウンなどを重ねるのがおすすめです。
すでにメルカリでプレ値! 今季最注目のスーパーコスパアイテム!
・紳士 カシミヤ混ダッフルコート 2万9900円 最後は無印良品の特別ラインMUJI Laboから。長らくディレクターを務めたNハリウッド・尾花大輔さんが退任するという知らせで「これでMUJI Laboは買うものがなくなる」と多くの服好きが落胆していた……のですが、蓋を開けてみるとまったく逆。 さらに価格帯を上げて、「ブランド化した無印」にリブランディング。これが大成功で、「価格は高いが、コスパはいい」と多くの服好きを熱狂させるに至りました。 その中でも屈指の人気アイテムがこのカシミア混シリーズ。高混率のカシミアを使ったハイクオリティな素材で、しかもリバーてという大変コストと手間のかかる高級仕立てを採用し、2万9900円。価格的には当然高いのですが、このスペックなら普通6万~7万円してもおかしくありません。 ブランドによっては10万円を超えるものだってありそう……。デザインはおそらくどなたか有名なデザイナーが裏に入ってるのでしょう(”無印”だけに公表していませんが)、トレンドライクなシルエットと気の利いたディティールでデザイナーズブランドで出されていてもまったくおかしくない。