<ハリスはインタビューが嫌い?>大統領選で避けては通れないハリスと民主党の“課題”とは
民主党は、従来共和党よりもメディアに近かったのではないかと記憶するが、今やメディアの多様化等を背景に、政党との関係はより流動的なようだ。特に意見放送色の強い Fox News の登場以後、政党とメディアの関係は、国内政治の分断も反映して一層複雑になっている。CNN と Fox News も競争者のようだ。
初のインタビューの結果は
8月29 日、ハリスはウォルズを帯同し CNN のダッシュとのインタビューを行った。7 月以後、最初のインタビューだった。 ややぎこちない会見だった。しかし、ダッシュの質問には大きな疑念を感じた。フラッキングや不法入国に関する立場の変更につき攻撃的な質問が続いた。就任後第一日目に何をするのかとの質問にも違和感を持った。 相手を窮地に落とそうとする質問が多すぎた感がする。相手を総的に理解しようとする姿勢は微塵もない。これが今の米国のメディの実態なのだろう。 ハリスも、不快気に「次の質問をどうぞ」と話の転換を求めていた。その他の所では素っ気ない短い応答をしていた。ユーモアと余裕は重要だ。 ルースは、それでも浮動層、未決定層の支持獲得のためには、メディア露出をやればやる程良いと言う。恐らくルースはハリスがそれをうまく乗り越えるだろうと思っているのもしれない。 ハリスが自然にやれば、うまくできるだろう。党大会でのあの演説や振る舞いをみれば、可能だろう。そして少しずつ露出を増やす。いまだ7月から1カ月余であり、時間も要る。それに役職はいずれ人を作るだろう。 ハリスの選対の詳細は分からないが、メディア・チームを強力にしておくことが重要だろう。
岡崎研究所