<中川翼>「相棒」“天才少年”役で注目の18歳 あえて進んだ公立高校での“普通の経験”糧に、さらなる成長目指す
人気刑事ドラマ「相棒 season22」(テレビ朝日系)でIQ150の天才少年・山田を演じて注目を集めた俳優の中川翼さん。子役出身で、昨年はNHKの「ドラマ10『大奥 Season2』」にも起用された18歳は、この春に高校を卒業し、今後は役者一本でやってくことを決意した。“新社会人”としての1作目となる連続ドラマ「お迎え渋谷くん」(カンテレ・フジテレビ系、火曜午後11時)に出演中の中川さんに今の思いを聞いた。 【写真特集】ドラマとは別人? 「相棒」“山田少年”役で注目の18歳 “素顔”を撮り下ろし!!
◇公立高校での3年間「大きな財産に」
中川さんは2005年12月6日生まれ、神奈川県出身。2016年の映画「僕だけがいない街」で、藤原竜也さんの小学生時代を演じたことでも知られ、2021年1月期の連続ドラマ「青のSP(スクールポリス)-学校内警察・嶋田隆平-」(カンテレ・フジテレビ系)や、2022年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」などにも出演してきた。
「相棒 season22」における“天才少年”役への反響は大きかったようで、先月まで通っていた高校では、校長先生から「写真を一緒に撮ってもらえないか」と声をかけられるほど。また、中川さんがこの春、卒業したのは芸能コースのない公立高校で、サポートしてくれた先生方に「成長した姿を見せることができた」という手応えもあったと話す。
「単位取得のため、ほかの生徒と同じように授業やテストを受けなくてはいけない中、常に気にかけてくださった先生方に、いい形で恩返しできたという意味で、『相棒』は僕にとっての一つのターニングポイントになったのかなと思います」
在学中は、仕事をしつつも、多くの時間を普通の高校生として過ごしたが、これは中学から高校へと上がるときに、あえて自分で選んだ道でもあった。すでに連続ドラマにレギュラー出演していた中川さんだが、そこには“ある思い”があったと明かす。
「3年前の高校進学の際、公立か芸能の学校か、どちらを選ぶのかは、僕にとって大きな決断だったのですが。この日本にいる多くの人が経験する道と同じ道を歩みたい、その方が今後の演技に生かせるんじゃないか、より共感してもらえる演技ができるんじゃないかと思って公立を選びました。結果、3年間きっちり通って、単位を落とすことなく卒業できたことは、僕にとって大きな財産になりました」