自閉症の息子、要介護2の義母の世話に疲れました……。世帯年収は300万円ほどですが、どうにか「生活保護」を受給できないですか?
現実的なのは義母と世帯分離すること
生活保護の受給の可否は、世帯単位で行われます。それに基づき、生活保護を受けるためには「世帯分離をする」という方法があります。世帯分離をすることで、介護のために親族と同居していても、その介護が必要な方だけが生活保護を受けることができます。 そうすることで、世帯年収が300万円ほどであっても、介護を必要とする義母だけが生活保護を受け、世帯全体の負担を減らすことが可能になるのです。なお、世帯分離をしたからといって、義母との別居を求められるわけではありません。必要に応じて同居が認められる可能性もあります。 とはいえ、世帯分離で生活保護を受給することは、どちらかといえば例外的です。必ず認められるわけではありません。まずは、世帯分離によって生活保護が受けられる可能性があるのか、事前に住んでいる市区町村役場の生活保護担当部署や、社会福祉協議会へ相談してみてください。
まとめ
自閉症の子の面倒を見つつ義母の介護までしていて、かつ世帯年収300万円という状況では、日々が辛くなってしまい「いっそ生活保護を」と考えるのも無理はありません。しかし、生活保護は基準を満たさない限り受けられません。 もし、生活保護を本気で考えているのであれば、住んでいる市区町村の役場や管轄部署、社会福祉協議会などへ相談してみてください。 出典 厚生労働省「生活保護制度」に関するQ&A 東京都福祉保健局 生活保護制度とはどのような制度ですか。 執筆者:柘植輝 行政書士
ファイナンシャルフィールド編集部