俳優・江口洋介さんが語った「後輩に見せたい生き方」|美ST
職業柄見た目が緩いとだめだと思いながらもエイジングは気にしない。 「撮影時、メイクさんに『みんな塗ります』と日焼け止めを勧められるから使うけど、普段は続かないですね」。 化粧水もつけるけど、水分と油分を取り入れれば銘柄は何でもよく、男性が肌を気にするなんて時代が変わったと実感している。 「女優さんのシミにうるさい男優もいて、『そんな失礼な』と思うけど、周囲は納得していて、そういう時代は俺は息苦しいですよ(笑)。年を取るって味だし、その人の生き様だから」。 好きな女性のタイプは、「自分にとって害がない人」と即答。 「エネルギーを吸われる人には近づかない(笑)。バイブレーションが合う人がいいです。こんな生活をしているのかな、と想像を搔き立てられる人が好きですね。男は年を取ってもがきんちょだけど、大人の女性には潔さが出る。そんなカッコ良さって男にはないですね」。 自身も子供の頃憧れていた男優に頭の中でようやく一致してきたと感じる。 「ローリング・ストーンズが80歳を超え、今年出したアルバムが10代のときと同じなんです。もう悔しくてしょうがない。そう思うと大人になるって意味がない、年齢制限なんて何一つしなくていいし、やりたいことを制限せず、80歳になっても変わらないと言われる生き方を後輩に見せたい。ただ人の話をよく聞く大人になっていなければね」。
\江口洋介さんの手/ 機械ばかりいじっていた若い頃は手が太かったし、ギターばかり弾いている今は逆に細い時期。子供の頃は喧嘩もして手で自分を守り、夢を手で摑み取ってきて、その都度、やっていること、生き方は手に出ますね。今の時代、情報量が多くて頭でっかちになるけど、手探りしてみる、肌で感じるなど、体で感じることが大事。 《衣装クレジット》 ブルゾン¥1,012,000、パンツ(参考商品)(ともにベルルッティ/ベルルッティ・インフォメーション・デスク)その他スタイリスト私物 2024年『美ST』1月号掲載 撮影/彦坂栄治(まきうらオフィス) ヘア・メイク/中嶋竜司(HAPP’S) スタイリスト/伊藤省吾 取材/安田真里 編集/伊達敦子