「プレイガール」の片山由美子 大物俳優と共演の思い出
プレイガール出演の片山由美子の生き方 THE PAGE大阪
1969年から76年にかけ放送され人気を博したテレビドラマ「プレイガール」。国際秘密保険調査員の女性たちが様々な事件を解決していく様子を描いたもので、最近でもCS放送局で放送されたりリメイク版も制作されている。そんなドラマに「片岡由美子」という役名で出演していた女優・片山由美子さん(65)がいま、関西に住み兵庫県内のコミュニティラジオ局でパーソナリティを務めているという。番組収録後に訪ね出演したプレイガールやジャイアントロボ、そして共演したことのある俳優、菅原文太さんとの思い出なども聞いてみた。
高校時代に「ジャイアントロボ」隊員役で出演
京都府出身。4歳からは父親の仕事の関係で東京へ引っ越した。中学生の時に東映児童劇団に入団し学校へ通いながら女優の道へ。「時代劇や教育映画とかに出演しましたねえ」。高校時代に特撮ドラマ「ジャイアントロボ」に、地球を守るため国連秘密警察機構・ユニコーン機関日本支部の隊員U5、西野美津子役で出演し話題を呼んだ。 「あのドラマでは全部出たわけじゃないんですが、撮影でははジャイアントロボがいるようにして演技をする。それが後に編集されたものを見ると感動的だったのを覚えています。なにか自分の『正義感』みたいなものと一緒になった覚えがあります」 高校卒業とともに東映ニューフェイス第12期生として専属契約を結んだ。同期には後に「仮面ライダーV3」や「秘密戦隊ゴレンジャー」などで活躍する宮内洋もいた。「宮内さんとは半年間一緒に勉強しました。すぐに時代劇とかの仕事が入ってましたねえ」。自身も京都での映画撮影などが続いた。
プレイガール出演「オネエ」に抱いたあこがれ
後に転機が訪れた。ドラマ「プレイガール」(テレビ東京系・当時は東京12チャンネル)出演の話しがきた。主にミニスカート姿の国際秘密保険調査員らが、保険にかんする様々な事件を調査し解決へ導いていくドラマで、第75話から「片岡由美子・通称 由美子」役で最終話(287話)まで出演した。 初登場は遺産相続に巻き込まれる東北の牧場主の養女として登場。万智子(八代万智子)、ルナ子(高毬子)が遺言状開封の立会人としてかかわったことをきっかけに、事件解決後に東京へ行きプレイガールの一員となる話だった。銃を片手に馬に乗るなど野生的な演技は、それまでのプレイガールメンバーにはいない新たなスタイルだったという。「万智子ねえさんと出会い、惹かれてついていっちゃうんですよね。万智子ねえさんを筆頭に、当時のメンバーはほんと美人が多かったですね」 その話のメーンゲストは喜劇俳優・由利徹さんらが出演。「由利さんは何度が出ておられましたが、あれだけの喜劇俳優さんは珍しいですよね。ほんとあのまま、そのままの人で素敵でした」と当時を振り返る。 約4年半にわたり出演し、様々な思い出がある。「あのドラマに出て街でも声をかけられることがすごく多くなった。視聴率は関東で15%、関西では20%を超えていたそうです」。長期間放送されたドラマとあって、当時は「楽しくなくちゃつまんないね」と言いながら、個々に常に特徴を出すことなどに努めていたという。プレイガールガールマンション、通称「プレマン」を拠点に撮影はずっと続いた。「なんで忙しかったです。朝から晩まで撮影の日々で、寝る時間をけずることも多かった。メンバーとは家族よりも長い時間いましたから」 プレイガールといえば、主役のオネエ・沢村たまき役の沢たまきさん。「本当にあこがれでした。しぐさとか歌ったりとか何をするのも素敵だった。人見知りだったかもしれない。最初はしゃべってくれないけど(笑)気がつけば懐に入っちゃう。そんな家庭的な方でした」。今でも慕っており、沢さんが亡くなった時には、自身のブログで想いをつづるほどあこがれていた。