「とにかくこの舞台に立ちたい」と難病を告白 47歳の大山志保が涙のツアー復帰
◇国内女子◇伊藤園レディスゴルフトーナメント 事前(7日)◇グレートアイランドC (千葉)◇6769yd(パー72) 【画像】米ツアーで出場権確保を目指す吉田優利 ツアー通算18勝を挙げ、2006年には賞金女王に輝いた47歳の大山志保が「トーナメント特別保障(公傷)制度」から2022年「アース・モンダミンカップ」以来、2年4カ月ぶりに復帰する。 大山は復帰までの期間を「抜け殻の状態だった」と話す。2021年9月「日本女子プロ選手権」から足に違和感を覚え、徐々に全身に痛みが広がり、検査したところ原因不明の難病を発症したことが分かった。いまだに原因は分かっておらず、適切な治療法も発見されていないという。「座ってじっとしているだけで痛くて耐えられない。夜寝ることも困難でした」と闘病生活を振り返った。 ことしの9月まで動けない日々が続いたが「とにかく舞台に立つことが目標だった」と、ようやく少しづつ練習ができるまで回復。「まだ痛みはすごくあるが、今できる精一杯をするだけです」と本大会での復帰を決断した。 ツアー復帰できることの喜びは涙なしには表現できなかった。「また戻ってこられたことがすごくうれしい。今は目標に向かって仲間と一緒にプレーできることがほんとに幸せで、それをかみしめながら18ホール回りたいと思う」と泣きながら喜んだ。 現時点で出場可能な試合は「伊藤園レディス」と「大王製紙エリエールレディス」(11月14~17日/愛媛・エリエールゴルフクラブ松山)のみ。来季シード獲得は極めて困難だが、来季のツアー出場優先順位を決める予選会(QT)にはシード喪失選手として、最終(11月26~29日/静岡・葛城GC宇刈コース)できる。「もちろん出たい。やる気満々です。少しでもできるように頑張るではなく楽しみたい」と本格復帰に向けた意欲を口にした。(千葉県長南町/松島流星)