「さすがにそろそろ大ブレイクしなきゃ…」眉村ちあきが語る意外な戦略
女子高生、女子大生のファンを“ニーブラ”したい
――そして今回の主演映画の公開と同時に、新曲を引っ提げた全国ツアーもスタートします。 眉村:LSSHツアーというツアーが始まって、新作のEPを引っ提げて回るのですが、渾身のラブソングを3曲入れたEPになっています。「ラブソング史のはじめに」というタイトルなので、いくつかの文字を取ってLSSHツアーです。実はラブソングは、ここ1年ぐらい勉強していました。というのも、20代の女性にしてはそれが少ないと言われたんですよ(笑)。確かに、わたしにはハッピーなラブソングがあまりなくて。 ――どのように勉強されたのですか? 眉村:aikoさんをめっちゃ聴きました。後はテイラー・スウィフトさん、西野カナさんなど、女子の曲を聴いて勉強しました。ラブソングはヒットチャートに入りやすくて、実は最近女子のファンもたくさん増えたので、その子たちにブチ刺さるような等身大の10代の女性の曲を作るのも面白いんじゃないかなと思って。 ――なるほど。女性ファンが増えた原因は何だったのでしょうか? 眉村:2年ぐらいTikTokを頑張っていて、それで10代のファンが増えたんです。女子高生、女子大生のファンが増えたので、その子たちを“ニーブラ”したいんですよね。 ――お笑いのバンビーノさんのネタですね(笑)。 眉村:ニーブラ楽曲を「ラブソング史のはじめに」に詰め込みました。今までは好き勝手やっていたけれども、初めてテーマを決めてやってみた感じです。
「さすがにそろそろ大ブレイクしなきゃ」
――そもそもなぜテーマを決めていなかったのでしょうか? 眉村:今までは欲望のままに音楽を作っていたということと、それほどラブソングに興味がなかったのかも知れないです。でも、自分の強みを開拓していきたくて。実際、テーマを決めてやってみたら楽しかったですし、むしろ早くやればよかったと思いました。 ――ところで、音楽以外でもかなりいろいろと活動されていて、肩書きが限定できないほどですよね。 眉村:そうですね。会社を作って起業家として活動していますし、昔はよくバンドイベント、アイドルイベント、シンガーソングライターのイベント、お笑い芸人さんのイベント、何でも出ていました。 路上ライブもやりましたし、どこへでも飛び出して、とにかくやってみるという精神がすごくあって。そういうことを面白がって松浦さんが「一緒にやろうよ」と言ってきてくれたんですよ。いろいろやっていて良かったなと思います。 ――基本的にはいつも、そのときやりたいことをやっている? 眉村:そうですね。音楽をずっとやっていきたいので、わたしの音楽を聴いてもらうためにいろいろなことをやっているという感じです。 ――メジャーデビュー5年ですが、そういう意味で意識の変化はあるのでしょうか? 眉村:さすがにそろそろ大ブレイクしなきゃなとは思っています(笑)。好きでやっているわたしのことが好きというファンだけでなく、わたしの顔は知らないけれど、曲は知っているという層にも届いてほしいんです。 今はライブに来てくれている方たちがすべてという感じですが、「ライブには行ったことはないけれど、曲めっちゃ聴いてる」みたいなライト層みたいなところにも届けていきたい。音楽を独り歩きさせたいです。