柏崎刈羽原発7号機、技術的には再稼働できる状態に…花角知事「国が前面に立ち県民に説明を」
東京電力は13日、柏崎刈羽原子力発電所(新潟県)の7号機で設備の「健全性確認」が完了したと発表した。技術的には再稼働できる状態となったが、新潟県の花角英世知事が再稼働の是非について態度を示していないため、東電は「再稼働時期は未定」としている。
東電は7号機の原子炉に核燃料を入れる作業を終えた後、4月26日に健全性確認に着手。原子炉圧力容器から放射性物質の漏えいがないかなどを確認していた。同原発の稲垣武之所長は、「技術的に(原子炉を)起動し、運転していく準備は整った」と話した。
一方、花角知事は13日、斎藤経済産業相と面会し、「国が稼働させたいのであれば、前面に立ち原発の必要性や安全性を県民に説明してほしい」と、安全対策の徹底などを要請。斎藤氏は「原子力の活用には新潟県の理解が欠かせない。地域に寄り添い、要望に対応したい」と応じた。
7号機は2011年8月に定期検査のために運転を停止。テロ対策の不備で21年に原子力規制委員会から受けた事実上の運転禁止命令が昨年末に解除された。