早稲田大・徳田幹太「勝って自分の世界を広げる」何苦楚魂で努力重ね全日学優勝 掴み取った金沢ポート入団
人生を変えた“徳田幹太・魂の28ゲーム”
――西東監督に伺うと、「全日学の最終日、4試合フルゲームを戦い抜いて優勝したところに心を動かされた」と言っていました。 全日学の優勝で人生を変えましたね。 徳田幹太:そもそも自分は全日本選手権の東京都予選で落ちていたので、全日本に推薦出場できるベスト8に入りたいという気持ちがまずありました。 ただ、ベスト8に入るためには、これまでほとんど勝ったことがない同級生の鈴木颯選手(愛知工業大学/琉球アスティーダ)を倒さないといけない組み合わせでした。 徳田幹太:自分の学年のトップを走る鈴木颯選手と吉山僚一選手(日本大学/岡山リベッツ)の2人の壁を超えるという目標が1つあったので、なんとか4-3で勝てて自信に繋がりました。 そこで「優勝を目指せるぞ」ともう一段階ギアが上がりました。 ――続く準々決勝の三浦裕大(筑波大学/金沢ポート)戦は、いきなり0-3と追い詰められました。 徳田幹太:ベスト8に入れて少し安心した自分がいて、0-3スタートになってしまいました。 でも、ここで負けたらベスト8に入ったとしても今までと一緒だし、「練習をあれだけやり込んできたんだから大丈夫」とプラスな考えしかなかったので、不思議と負ける気はしていなかったです。 むしろ「ここで勝って自分の世界を広げるんだ」とポジティブな気持ちで戦えていました。 ――そこまで言い切れるほど、練習を積み上げてきたんですね。 徳田幹太:自分は大学に入ってから、いろいろな方に「徳田は伸び悩んでる」と言われてきました。 結果が出ていなかったので仕方ないですが、言われるたびに何苦楚魂というか見返してやるという気持ちで練習してきて、この夏は自分をとことん追い込みました。 徳田幹太:去年全日学ベスト32で終わった悔しさがあって、1年間ずっと「伸びてない」とか言われてきて、今年が本当に勝負だと思っていました。 だから5回戦、準々決勝、準決勝と勝っても全然満足することはなく、優勝しか見ていなかったです。