80歳のおじいちゃんランナーが全国1位 ランニング雑誌のフルマラソンランキング
【北海道帯広市】市民マラソングループ「帯広ランナーズ」顧問の80歳ランナー、片石祐一さん=帯広、飲み食い処さぶオーナー=が、月刊誌「ランナーズ」の第20回全日本マラソンランキング男性80歳の部で全国55人の中の1位に輝いた。2023年3月~24年3月に全国各地で開催された大会の最高記録が反映される。片石さんは、フルマラソン(42・195キロ)で4時間を切る3時間59分39秒をマークし、同ランキング2位の記録に11分23秒差をつけた。(織戸駿哉) 「4時間を切れたので3位以内には入れたと思ったが、1位を取れるとは思わなかった。やったー!」。脚の大けがや脳梗塞からリハビリの末に復活した片石さんは、全日本マラソンランキング80歳の部1位を笑顔で喜んだ。 好タイムを残せた要因として「ハーフマラソンが鍵」と片石さん。「連続してフルマラソンを走る体力が落ちたので、ハーフマラソンの大会に多く出場した。ハーフマラソンを走ることで、スピードの感覚がつく。結果的に、フルマラソンのタイムが良くなった」 練習でも短い距離のタイムを大切にしている。「毎日、15キロ走り汗を流す。大会が近くなれば、1キロ、2キロ、5キロのタイムを取って本番さながらの気持ちで走る。大会1週間前は完全休養を取るため、それまで自分を追い込む」。続けて、「5キロを制する者は10キロを制す。10キロを制する者はハーフマラソンを制す」と片石さんが大切にしている持論を語った。 今後の目標は「今年よりタイムを1秒でも縮めて、1位を取って連覇したい」と闘志を燃やした。