STOP!交通事故 山代中美術部が路面ペイント 自転車の一時停止促す
加賀市山代中の美術部員が同校の北門に、自転車の一時停止を促す路面ペイントを施した。市内では5月に自転車で登校中の中学生が自動車にはねられて亡くなる事故が発生。交通安全の意識を高めようと2年生の部員が中心となり、地面に「STOP」「止まれ」の文字と自動車のイラストを描いた。 ペイントが施された場所は、学校裏手の市道に面した一時停止標識のそば。全校生徒の約3分の1が登下校時に通る。北門の脇にある茂みで見通しが悪く、市道に向かって下り坂になっていることで自転車のスピードが出やすい。以前から「北門から生徒が飛び出してきて危ない」との声が市道を通る運転手から寄せられていた。 北門には一時停止の標識があるものの、さらに注意を促す手立てが必要だと考えた谷鋪景子校長(58)が美術部に相談。2年の生徒6人が飛び出し防止の路面ペイントを作ることを決め、デザイン案を練った。模造紙で型紙を作り、8月下旬に部員約20人で一時停止の標識の前に、路面用の塗料を吹き付けて完成させた。 生徒らは自転車の飛び出し防止を呼び掛けるポスターも作成し、自転車小屋に掲示した。部長の宮越結愛さん(14)は「ペイントやポスターを見て交通ルールを守る人が増えてほしい」と期待を込めた。