スキー場は冬ではなく夏に利用者が増える? 新たな活用
khb東日本放送
ウインタースポーツのシーズンが到来し、宮城県でもスキー場がオープンしています。近年は、暖冬などの影響で営業期間の短縮を余儀なくされるスキー場も見受けられます。
過去10年の全国でスキー場を運営する企業の倒産件数をまとめました。 帝国データバンクによりますと2023年、全国で倒産したスキー場の運営企業は7件で過去最多に並びました。 近年は若者のスキー離れに加えて、コロナ、それに暖冬による雪不足の影響が大きいようです。 宮城県でも川崎町のみやぎ蔵王セントメリースキー場が3月、35年の歴史に幕を下ろしました。 利用客数の推移を見てみると、1995年をピークに右肩下がりになっていて全盛期と比べると約4分の1まで減っています。 スキーブームの後退や雪不足に加え、最近は燃料費の高騰で施設の維持管理も厳しくなっていく中、年間を通してスキー場に足を運んでもらおうと夏場の営業に力を入れるスキー場もあります。 大崎市鳴子温泉のオニコウベスキー場では、子どもたちに夏の楽しい思い出を作ってもらおうとカブトムシと触れ合えるイベントを開催しています。 夏の定番となったイベントには毎年、多くの子どもたちが訪れています。 2023年度の月別の利用客数を見てみると、最も多いのは夏のイベントが開催されていた8月で5700人余りです。 ウインタースポーツシーズンの2月は約4200人と、夏が冬を上回りました。 冬は雪の量によって利用客数が大きく異なりますが、夏のイベントは安定した集客につなげることができるということです。 仙台市泉区のスプリングバレー仙台泉では、夏をグリーンシーズンと呼び利用客の増加を目指しています。 空の冒険王国というイベントでは、ウォータースライダーやジップラインといったアトラクションで夏場のレジャーを楽しむことができます。 このように、スキー場の夏場の活用方法が広がっていくかもしれません。
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