中村勘九郎&七之助、来年2月歌舞伎座「猿若祭」初役で挑む「人情噺文七元結」坂東玉三郎は「阿古屋」
歌舞伎俳優の中村勘九郎、中村七之助が来年2月の東京・歌舞伎座「猿若祭二月大歌舞伎」(2~25日)の夜の部「人情噺文七元結(にんじょうばなしぶんしちもっとい)」に出演することが3日、発表された。勘九郎は左官屋長兵衛、七之助は女房お兼をそれぞれ初役で勤める。 今年に続いて開催が決まった猿若祭で勘九郎、七之助が中村屋ゆかりの演目に挑む。「人情噺文七元結」は落語の名人・三遊亭円朝の口演をもとにつくられた傑作で江戸情緒あふれる人気作。今回は勘九郎が祖父の17代目勘三郎、父の18代目勘三郎が得意とした左官屋長兵衛に満を持して挑む。女房お兼を七之助、娘お久を中村勘太郎、手代文七を中村鶴松が勤める。 昼の部は坂東巳之助、中村隼人らの「鞘當(さやあて)」、中村梅玉、中村雀右衛門、中村福助、中村魁春らの「醍醐(だいご)の花見(はなみ)」、勘九郎、七之助らの「きらら浮世伝(うきよでん)」の3演目。夜の部は「人情噺文七元結」のほか、坂東玉三郎らの「壇浦兜軍記 阿古屋(だんのうらかぶとぐんき あこや)」、尾上菊之助らの「江島生島(えじまいくしま)」を上演する。
報知新聞社