【大分】マイナ保険証 今後の注意点
大分朝日放送
さて12月がスタートしましたが、大きく変わったと言えば、保険証ですね。 従来の保険証は新しく発行ができなくなり市役所の窓口ではとまどう人の姿も見られました。 新規発行ができなくなった2日、大分市役所の窓口にはマイナンバーカードに保険証情報をひも付ける人が訪れていました。 (70代女性) 「私は保険証で済むなら保険証の方が良いと思っているんだけど、早めに手続した方が良いと思って来たんですよ」 マイナンバーカードに保険証の機能を持たせた「マイナ保険証」への移行が12月、本格的に始まりました。大分市役所にも問い合わせが増えています。 (大分市 国民保険課 盛口雄裕主査) 「多く問い合わせいただくのはまだマイナンバーカードを持っていないのでどうすれば良いのかもしくは持っているけどまだ健康保険証として利用できるようにしていない、そういった場合どうなるのかといった問い合わせを多くいただいています」 そうした問い合わせに対して大分市では、従来の健康保険証を有効期限が切れるまでは使うことが出来ることや、マイナンバーカードを持っていない人には保険証の代わりになる「資格確認書」が自宅に郵送されることなどを案内しています。 国は、データに基づいてよりよい医療が受けられることや医療現場で働く人の負担を減らせることなどマイナ保険証の4つのメリットをあげていますが、利用者からはこんな声も。 (70代女性) 「(医療機関で)紐づけされてないっていうから紐づけに来ましたって言ったらもう登録されていますよって言われるので訳が分からないけどそれはちょっと心配」 本格移行がスタートした中、私たちが気を付けることとは。 そして、マイナ保険証が使えない時の対処法とは? 2日、市役所の窓口で取材をした女性もトラブルの経験がありました。 大分市内に住むこちらの70代の女性、複数の医療機関で「マイナンバーカードに保険証情報がひも付けされていない」と言われたにもかかわらず市役所の窓口に来たら登録できていたことが分かりました。 なぜそういう事態になったのか原因はいまもわかっていないそうです。 「かかりつけ医がいくつもあるので困っている。結局保険証が必要になりマイナ保険証の便利さを感じられていない」と言います。 そのマイナ保険証をもう持っているから従来の健康保険証を捨ててしまう人も多くいるようですがみなさん、捨てないようにしてください。 大分県保険医協会の調査によりますと、大分県内で5月以降、マイナ保険証のトラブルや不具合が「あった」と答えた医療機関が171件中101件あり、実に6割近くに上っているんですね。 大分県別府市の垣迫内科医院、垣迫真一院長は「保険証がないといったん10割負担になりかねない。捨てずに持っておいてほしい」と呼び掛けています。 もしトラブルがあった場合でも、保険診療を受けるために持っておいたほうがいいものをケースごとでご紹介します。 マイナ保険証を持っていてもしカードリーダーの不具合などがあった場合は、従来の保険証、または「資格情報のお知らせ」という紙を持っておいていざという時に提示しましょう。 また、マイナ保険証を持っていない場合は有効期限までは従来の保険証を使い期限が切れる前に自宅に届く資格確認書を持参するようにしましょう。 ここで注意が必要なのは、マイナ保険証を持つ人に届く資格情報のお知らせと持たない人に届く資格確認書は別の物で、資格情報のお知らせだけでは保険診療は受けられません。 (江藤アナ) 今までは保険証だけでよかったところ持っておくべきものが増えていますよね。 (下野アナ) その点が「便利さを感じない」という声につながっているのかもしれません。 医師が言うように「一旦10割負担」になって困るのは私たち患者です。 今は保険証もマイナ保険証も持っておいたほうが良さそうです。