近藤塾・チーム天城 来島の報道陣50人に 8年目の合同自主トレ公開 鹿児島県天城町が感謝状
【鹿児島県・徳之島】徳之島・天城町での合同自主トレーニング8年目の福岡ソフトバンクホークスの近藤健介選手(30)率いる「近藤塾・チーム天城」は9日、同町総合運動公園室内練習場「すぱーく天城」などでの合同練習を報道陣に公開した。近藤選手は会見でテーマは「全143試合出場への体力強化」とも。同選手は同室内練習場の人工芝張り替えと筋トレ機器一式を寄贈しており、町側は感謝状と特産品でたたえた。 関係者によると今春の同一行は、近藤選手をはじめ、▽藤岡裕大(31)・千葉ロッテマリーンズ▽西川龍馬(30)・オリックスバファローズ▽石川亮(29)・同▽渡邉諒(29)・阪神タイガース▽大盛穂(28)・広島東洋カープ▽平沼翔太(27)・埼玉西武ライオンズの7選手(順不同) 6日に同島入りして25日までの予定。近藤選手についてはソフトバンク・キャンプ「S班」としてのフリー扱いで2月上・中旬の再来島も検討中という。
自主トレ公開にはスポーツ紙7、テレビ局6など13社約50人が来島。選手らは同町総合運動公園内のB&G海洋センター体育館でのストレッチなどでアップ後、室内練習場「すぱーく天城」で独自の打撃練習法のティーバッティングやスイング、体幹トレなどコーナーを巡回。厳しい練習の一部を約3時間にわたって公開した。 共同会見で近藤選手は、徳之島からの始動8年目の意義に「練習環境も良く、島の人たちが温かく迎えてくれる。ここに来ると1年が始まるなと思う」。昨シーズン終盤の右足首のけがも述懐。今春の自主トレのテーマは「一昨年のように全143試合に出場できる体力づくりがメイン」とも。 近藤選手は個人的に毎年、同町に対し数百万円単位のふるさと納税を継続。そして昨年12月までには「球児ら青少年たちのために」として「すぱーく天城」のアリーナ人工芝(936平方㍍)全面張り替え工事と、B&G体育館への筋トレ機器一式導入=計1500万円相当=も寄贈していた。今春の合同自主トレがその利用開始ともなった。 同町の森田弘光町長が町幹部らと同練習場を訪問。近藤選手に対し、長年の寄付と今回の施設整備など社会貢献活動をたたえ感謝状を。併せて鹿児島黒牛肉5㌔やコシヒカリ玄米30㌔、島内産純粋ハチミツ1ケース(目録)も贈呈。「近藤塾の皆さんの来島は、球児ら小中高生の大きな励みにもなる。人工芝やウエイトトレーニング機器も、誰でも自由に使って下さいとのことで大変ありがたい」と感謝した。