<上海だより>子どもの登下校は保護者送迎が当然、おばあちゃん出動も普通
下校時に迎えに来るのは両親だけとは限りません。上海中心部の学校に通っているのは上海人が多いため、祖父母も近所に住んでいるという家庭も非常に多いため、祖父母が小さなこどもの世話をするというのも一般的です。また、両親ともに昼間は会社で勤務していることも多く、下校時には迎えに来ることができないため、祖父母がお迎えを担当することも多いのです。いずれにせよ、学校への送り迎えは必須ということです。
余談ではありますが、上海の昔ながらのおやつに、もんじゃ焼きに大根千切りを入れたかき揚げのような「油●子(ヨウドゥンズ、●は土へんに敦)」と呼ばれる食べ物があります。成人の上海人とこの話をすると口を揃えて「懐かしい、もうずっと食べていない。子供の頃下校の時に食べていた」と言います。それもそのはず、このヨウドゥンズは下校時に揚げたてが店に並ぶのです。 かつては校門のそばの路上で揚げ、売っていました。路上の食べ物は衛生的に不安と考える現代の上海、今ではヨウドゥンズを売る店も減りごく一部の店だけになりました。今の子ども達にとっても、危険な登下校というイメージだけではなく、お母さんやおばあちゃんと下校の時に一緒に食べていた、そういう思い出の味が少しでも残るといいですね。