「学校が終わって山手線へ」リーガルリリー・たかはしほのか、緊張感やワクワクが蘇る曲をセレクト
新宿で乗り換える緊張感が蘇る曲
続けての選曲は、矢野顕子の『中央線』。 たかはし:私は学生時代に中央線を使って通学していたんですけども、窓から見えるマンションといった、当時の電車の光景が今も思い出として残像になっているんですね。学校で楽しいことや嫌なことがあったときの自分に戻れるような曲です。山手線に乗るために、中央線に乗って一度新宿で降りるんですよね。新宿駅で乗り換えるときの緊張感を胸に入れたまま見る、窓の外の風景。背筋を伸ばしてつり革に掴まっている感じを、この曲を聴いて思い出します。
忘れたくない、クリープハイプの武道館公演
4曲目はクリープハイプの『NE-TAXI』を選曲。 たかはし:高校生からバンドを始めたんですけども、新宿のライブハウスで弾き語りライブを3日に1回ぐらいしていた時期があったんですね。ライブに行かなくなってから懐かしい感覚になるんですけども、新しい建物が増えていってだんだんと懐かしさがなくなっていっちゃうなって、最近は寂しくも思っております。よくライブしていたライブハウスもなくなってしまいまして、思い出のなかにしか存在しません。だけどその思い出をずっと私が覚えていれば、当時の新宿の楽しい気持ちを想像できるんですよね。そういうときに聴きたい曲です。バンドを始めたとき、学校が終わってはじめて日本武道館であったクリープハイプのワンマンライブに行ったんですね。そのときの記憶を一生忘れたくなくて、たびたび思い出すようにしています。『NE-TAXI』は大人になってお酒とかを飲み始めて、次の街に行くためにタクシーに乗るとき、脳内BGMとして再生されます。 最後の選曲は大滝詠一の『福生ストラット (パートII)』。 たかはし:渋谷とか原宿で遊んだあと、中央線に乗って青梅線に乗って、実家の最寄り駅である福生に帰るんですね。頭のなかの熱みたいなのがちょっと冷めた状態で実家の最寄り駅に帰るとお母さんがいつも迎えに来てくれるんですけど、そのときの帰りに流れている感じの曲をセレクトしました。 リーガルリリーの最新情報は、公式サイトまで。 東京のある街、ある商店街、ある路線。セレクターたちが東京のある場面をイメージした選曲をお届けするコーナー「RADIO ENSEMBLE」の放送は、毎週月曜日から木曜日の17時台から。