【2024年は1.8倍】需要が高まる「ベビーシッター」割引券で利用料金はどれくらい変わる?
労働者がベビーシッター派遣サービスを利用しやすいように、こども家庭庁ではベビーシッター割引券を発行しています。需要の高まりを受けて、2024年は発行枚数を前年度の1.8倍の70万枚を予定しているとのことです。 そこで今回は、ベビーシッター割引券の概要や、補助があるのとないのでは利用料金がどれくらい変わるかについて調べてみました。月間最大5万2800円の補助が受けられる制度ですので、子育てをしている方は参考にしてみてください。
子育てと仕事の両立を補助! ベビーシッター割引券とは
ベビーシッター割引券とは、ベビーシッターを利用する際に使える割引券のことで、こども家庭庁が公益社団法人全国保育サービス協会を通じて実施している支援事業です。多様な働き方をしている労働者が、ベビーシッター派遣サービスを利用しやすいように、利用料金の一部または全部を助成します。 「企業主導型ベビーシッター利用者支援事業」の承認事業主となっている企業が従業員に配布して、従業員はベビーシッター派遣サービスを利用する際に補助を受けられます。ベビーシッター割引券には2種類があり、それぞれの割引額は以下の通りです。 ・通常券 乳幼児または小学3年生までの児童などが対象で、1枚あたりの割引額は2200円です。児童一人あたり1日2枚まで使えて、月の利用上限は1家庭24枚まで、年間で280枚までです。月間最大5万2800円、年間では最大61万6000円の補助が受けられます。 ・多胎児券 双子または三つ子以上の義務教育就学前の子どもがいる家庭で利用できます。双子の場合は「9000円」、三つ子以上の場合は「1万8000円」の割引券を1家庭1日1枚まで使えます。年間の利用上限は、双子で原則1家庭2枚まで、三つ子以上で1家庭4枚までです。 2024年度は前年度の39万枚の1.8倍にあたる70万枚を発行する予定として、仕事と子育ての両立を支援するとのことです。
ベビーシッター割引券を使うと利用料金はどれくらい変わる?
ベビーシッター割引券は、ベビーシッターに家庭内での保育・世話や、保育施設などへの送迎などをしてもらう際に利用できます。令和5年度の「割引券等取扱事業者」は、2023年10月時点で、請負型事業者が65社、マッチング型事業者が2社です。 事業者によって保育料は異なりますが、利用割引券(通常券)を使った場合の利用料金をシミュレーションすると以下の通りです。 【ケース1】 ●保育料:1万3200円(2200円×6時間) ●割引:ベビーシッター割引券×2枚=4400円 ●合計:8800円+交通費 【ケース2】 ●保育料:1万円(2500円×2人×2時間) ●割引:ベビーシッター割引券×4枚=8800円 ●合計:1200円+交通費 利用するサービスによって利用料は異なりますが、1日一人あたり最大4400円の割引が受けられるのは、経済的に大きな助けになると考えられます。