W杯アジア最終予選抽選 「日本が入ったのは厄介なグループ」と城氏
ロシアワールドカップ・アジア最終予選の組み合わせ抽選が12日、クアラルンプールで行われ、日本は、FIFAランキング50位のオーストラリア、60位のサウジアラビア、68位のUAE(アラブ首長国連邦)、105位のイラク、119位のタイと同組のグループBに入った。 グループAには、イラン、韓国、ウズベキスタン、中国、カタール、シリア。各グループは、ホーム&アウェイ方式で総当りで対戦して各グループの上位2ヶ国がロシアW杯への出場権を得る。また上位2ヶ国に入れなくとも、各グループの3位に入れば、その2ヶ国同士でホーム&アウェーを戦い勝者は、北中米カリブ海の最終予選で4位になった国と、大陸間プレーオフを行い、その勝者がロシアW杯の出場権を得る。 では、日本は、組み合わせに恵まれたのか、否か。 元日本代表FWの城彰二氏は、「決して天国とは言えない厄介なグループに入った。日本の実力からすれば上位2ヶ国に当然、入らなければならないし、入ることを願うが、ひとつ間違えば脱落する可能性もある」との感想を持った。 「強豪国のオーストラリアに加えて、日本、サウジアラビア、UAEの4カ国の争いになると思う。オーストラリアは世代交代がうまく運んでいないが、フィジカルを生かしてパワーで押し切るサッカーは脅威で、日本はそういうサッカーのスタイルを苦手としている。 また要注意は、サウジアラビアとUAEの中東の2ヶ国。特に独特の雰囲気に包まれ、暑さなどの厳しい環境も、敵となる中東でのアウェイ戦をどう戦うかがカギになるだろう。サウジアラビア、UAEは、身体能力も高く、戦術、戦略に柔軟性も持っている。日本はアジア2次予選での苦しい局面で、決定力不足が解消できていないことを露呈した。 岡崎が真のエースになりつつあるが、今年の9月から来年の9月まで続く長い戦いの中、レベルの高いプレミアリーグでプレーを続ける岡崎が、ずっとコンディションをキープすることも難しいだろう。そうなると日本には、他のオプションも必要になってくるが、今のところ明るいプラス材料は見えていない」