1年目から大成功! 欧州、今季のベスト補強ランキング8位。移籍金0円!? 早くも優勝に貢献した怪物FW
どんなに才能豊かな選手でも、移籍1年目は困難の連続だ。新天地で適応に苦しみ、ベストパフォーマンスを発揮できないことが往々にしてある。今回は、今季の欧州サッカーにおいてそういった移籍の難しさを克服し、新天地で鮮烈な輝きを放った選手を活躍度合いに応じてランキング形式で紹介する。(スタッツは5月30日時点のデータサイト『transfermarkt』を参照)
8位:マルクス・テュラム(フランス代表) 所属クラブ:インテル(イタリア) 移籍金:フリー移籍 今季リーグ戦成績:35試合13ゴール13アシスト 移籍初年度からタイトル獲得の原動力となったマルクス・テュラムは、今季のベスト補強の一つに数えられるべきだろう。 ボルシア・メンヒェングラートバッハ(ドイツ)でプレーしていたテュラムは、昨夏の移籍市場でインテルへ移籍。今季はラウタロ・マルティネスと2トップを組み、公式戦46試合に出場して15ゴール14アシストを記録している。 特筆すべきは、そのラウタロとの補完性の高さだ。26歳のフランス代表FWは、『CBS Sports Glazo』のインタビューで「ラウタロは世界最高のストライカーの一人だ。彼は賢い選手だから、その隣でプレーするのは簡単だよ」と話している。 同インタビュー内で、テュラムがエースとの共闘を「僕たちはお互いを補い合うコンビ」と表現している点も印象的だ。同選手は、ゴールやアシストといった数字に残るものだけでなく、フリーランニングやポストプレーといった献身的な動きでラウタロのプレーを助け、よき相棒となった。 大一番となった第33節の「ミラノ・ダービー」では、ミドルシュートを叩き込んで勝利に貢献。これによりインテルの3シーズンぶり20回目のスクデットが決まり、来季のユニフォームには、燦然と輝く「セコンダ・ステッラ(2つ目の星)」が付けられることになった。 これらの活躍が評価されて、同選手の市場価値は急激に上昇中だ。ドイツ時代の市場価値は浮き沈みが激しかったが、インテル移籍後は右肩上がり。移籍前の3200万ユーロ(約44.8億円)から、現在の市場価値はその約2倍となる6000万ユーロ(約84億円)まで伸びている。
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