三井住友建設、「大型工事」で追加損失 通期予想を最終赤字に修正
Shinichi Uchida [東京 12日 ロイター] - 三井住友建設は12日、現在施工中の国内大型建築工事で131億円の追加損失を計上したことに伴い、2025年3月期連結業績予想を下方修正すると発表した。営業利益は前期比88.2%減の10億円(従来予想125億円)、純損益は80億円の赤字(同45億円の黒字)に見直した。14円の年間配当予想は変更しなかった。 大型工事の物件名について会社側は明示していないものの、会社資料などから、東京・麻布台ヒルズのタワーマンション(地上64階・高さ260メートル)とみられている。今回の追加損失を含め、累計で757億円の損失が発生した。25年8月の竣工を想定しており、今回の見直しで「完成までのコストはおおむね確定した」と説明している。 三井住友建設は22年3月期、23年3月期と2期連続で最終赤字を計上したが、24年3月期には黒字に転じていた。