村上春樹氏「練習嫌いで楽器ダメ」坂本美雨の父龍一さん母矢野顕子も「練習していた記憶ない」
作家の村上春樹氏（75）が29日、東京・すみだトリフォニーホールで、DJを務めるTOKYO FM「村上 RADIO」のライブイベント「村上春樹 produce 村上JAM vol，3～熱く優しい、フュージョンナイト」を開催した。19年6月26日に、村上氏の作家人生40周年を記念して人生初の公開収録として開催した第1回「村上JAM」、21年2月14日に「MURAKAMI JAM いけないボサノヴァ」を開催したのに続き、3年4カ月ぶりの第3弾となった。 ライブ後のアフタートークで、村上氏は出演した面々に、いつもミュージシャンに聞くという「練習は好きですか？」との質問を投げかけた。ギタリストのマイク・スターンは「実は練習は好きです。やり続けると勢いを落とさず、できるので。毎日、ちょっとでもやるようにすると、苦になく楽しくできる」と答えた。村上氏が「文章、書くのは練習しなくてもいいから、楽なんですよね」と返すと、スターンは笑いながら「さすが、素晴らしい作家でいらっしゃいます」と脱帽した。 村上氏が「僕は楽器が何もできなくて。幾つか試したんだけど、ダメで…何でかというと練習が嫌で。だから、プロのミュージシャンと会うと、練習が好きか聞くことにしている」と質問する真意を明かした。過去2回に引き続き、音楽監督を務めたジャズピアニスト大西順子（57）は「歯磨きみたいな感じで、やっていないといけないのもある。好きかと言われると…あまり好きじゃないですね。仕方なくやっているところもある、若い時は、身についていくことが実感できて好きだった。最近は現状維持のために一生懸命やっている感じで…つらいですね」と本音を漏らした。 MCの坂本美雨（44）は、23年3月に71歳で亡くなった父・坂本龍一さんと母矢野顕子（69）について「うちも父と母も、そこまで毎日、毎日練習していた記憶がなくて」と振り返った。その上で「でも、何かの前になると、やっぱり、こもって合宿のように、1人で練習しにいったりしていた」と明かした。
