小学生向け雑誌の“デパコス紹介”に「ほんとやめてほしい」親の苦悩と学生のメイク事情
SNSでは美容関連の情報が溢れている
TikTokやInstagram、YouTubeなどのSNSでは美容関連の情報が溢れ、中高生に人気の美容系インフルエンサーがデパコス商品を紹介することも珍しくない。そのような発信を見て、無闇に商品が欲しくなってしまうことはないのだろうか。 「TikTokでスキンケアやメイクの情報を集めることが多いんですが、普段見ているインフルエンサーがデパコス商品を紹介していると『いいなぁ、使いたい!』と思います。でも買えない金額ですし、諦めます。高校生以上になったら『買ってみたいなぁ』と思う程度です」 Aさんのように「憧れはするけれど手が届かない」と冷静に受け止めている中学生も多い。お小遣いのなかでコスメのやりくりをしているのだろうか。それとも欲しいものがあったときに親におねだりするのだろうか。 「欲しいものがあるときに親に買ってもらいますが、5000円ぐらいする高いのはさすがに『ほしい』とは言い出せません……。どうしても欲しいものがあれば誕生日にお願いするかもしれません」 ちなみにAさんと同じくメイクをしている友人や先輩は、1か月5000円程度のお小遣い制の人が多いのだとか。 「5000円のお小遣いのなかで、コスメにかける金額は大体2000円~3000円だそうです」 ――本来、小中学生には必要のない高価なコスメ。しかし、彼女たちが触れるSNSや雑誌では、そういった情報で溢れているのが現実なのだ。