『ライオンの隠れ家』で話題 俳優・坂東龍汰インタビュー「自身を形成するのは"子ども"のような好奇心」
▪️毎年違う景色を見ることができている ――松井さんは「30歳、40歳、50歳になった坂東も撮り続けたい」と話しています。50歳になった未来の自分をイメージできますか? 坂東:50歳か…。なんとなく30歳前半ぐらいまではイメージはできますけど、50歳の自分がどうなってるかは、全く想像できないですね。 でも僕が関わりのある50代の方々はみなさん、かっこいいんですよね。もちろん生まれた時代が違うから、全く同じ道を歩くということはないと思いますが、先人の方々が築き上げてきたカルチャーはずっと追いかけ続けるんだろうなとは思っています。そして、その時代ごとに生まれる新しいカルチャーの良さをピックアップしながら、良いものを作ることができたらいいなと思っています。 ――本書の巻末インタビューでは「もうここ何年も『本当に今が大事で』みたいなことをずっと言ってます」とお話しされていますね。2024年には多くの人に坂東さんが発見されたと思うので、特に今年は「今が大事」と考えらっしゃっているのかなと。 坂東:そうですね、今でも『本当に今が大事』と思っていて。これは毎年一緒なんだな…(笑)。でも、そう思えなくなったら逆に後退していくと思うんです。 年始から「今年は去年より頑張らなくていいや」と思って一年をスタートしたら、きっとそういう年になると思います。僕は毎年「今年はもうひとつ上に行きたい」と思って一年をスタートして、実際に毎年違う景色を見ることができていると思っていて。だからずっとそう思えることは、きっと間違いじゃないんだと思います。
リアルサウンドブック編集部