“寿司ピンチ” コメも魚も高値 スーパーでは“安くする工夫” 寿司店では倒産が…
9日に発表された帝国データバンクの調査によると、8月としての企業の倒産件数は、過去10年で最多に。中でも、飲食店が大幅に増加。また、東京商工リサーチによると、すし店の倒産が深刻だといいます。(※2024年上半期1~6月) “倒産”に追い込まれるほど値上がりする寿司のネタ。大手回転ずしチェーンでは、円安などの影響で輸入の魚の仕入れ値が上昇。特にサーモンの仕入れ値が2~3倍になっているといいます。そこで… くら寿司 広報部 小山祐一郎さん 「輸入による高騰分を国産でどこまで吸収できるかと」 円安の影響を受けづらい、国産のネタ数を拡大中。去年から始めたのは、各地域でとれた魚をその地域の店舗で販売する取り組みです。取材した埼玉県の店では、三浦半島でとれたキンメダイが提供されていました。 また、AIが自動的にエサを与えたハマチやマダイもあるといいます。適量のエサを与えるため高騰するエサ代を節約できたり、人件費を抑えたりすることが可能になったといいます。 こうした取り組みで国産魚のコストの上昇を抑えた結果、扱う国産の種類は拡大。以前は30種類ほどでしたが、今は輸入よりも多い、約130種類にまで増えたということです。