「とっても痛いんですけど」逆転V狙う“阿部ジャイアンツ” 元監督・高橋由伸に語ったチームが一丸になった理由
終盤戦に突入しているプロ野球。セ・リーグでは6年ぶりの優勝を狙う広島が首位を走り、就任1年目の阿部慎之助監督が率いる巨人がそれを1ゲーム差で追いかけています。 【画像】坂本勇人選手のHRに喜ぶ菅野智之投手 4年ぶりの優勝を狙う巨人は、チームの中心打者ヘルナンデス選手をケガで欠く中での戦いを強いられていますが、阿部監督は下を向かず「プラス」にとらえていると語りました。 「エリー」のニックネームで親しまれているヘルナンデス選手は5月途中に加入。ここまで56試合に出場し打率.294、8本塁打、30打点という成績でチームに勢いを与えました。加入前のチーム成績は打率.229で23勝21敗の貯金「2」でしたが、加入後は打率.248、31勝23敗で貯金「8」と成績がアップしました。 巨人の元監督・高橋由伸さんと対談した阿部監督は「彼の加入で(チームが)上昇できた」と、その存在の大きさを語りました。 しかし、そのヘルナンデス選手は今月11日の中日戦で守備の際に左手首を骨折。痛い戦力ダウンとなってしまいました。ヘルナンデス選手の離脱に「コメントもしたんですけど、『僕の心も折れそうだ』って。それくらいチームにとっても痛いんですけど」と率直な思いが口をついた阿部監督。それでも、チームにプラスの影響も少なからずあったと話します。
それを象徴するのが、ケガの翌日からベンチに掲げられているヘルナンデス選手の背番号42のユニホーム。試合前の円陣でも小林誠司選手が「エリーが残念な形になってしまいましたけど、気持ちは一緒に戦ってくれていると思います。全員でカバーして勝ちましょう」とチームを鼓舞しました。 「僕がやれとは一切言っていない、選手がやったと思います」と選手発案での行動だったと明かした阿部監督。「(ヘルナンデス選手の)練習風景も見ているけど、めちゃくちゃ真面目にやるし、みんなリスペクトしてたんじゃないかなと思います。なんとか一丸になるきっかけになったので、それはそれでプラスだったんじゃないかなと思います」 チームメートへの思いで一丸となった阿部・巨人。残り28試合で逆転優勝を狙います。 (8月23日放送の日本テレビ『news zero』を再構成)