各ブースの展示や体験を楽しむ来館者ら＝伊勢寺町のベルファームで

　環境問題に取り組む松阪市民や市民団体、事業者、行政などでつくる松阪市環境パートナーシップ会議（会長・朴恵淑三重大教授）は27日午前10時から、三重県松阪市伊勢寺町の松阪農業公園ベルファームで「第16回まつさか環境フェア」を開催。約3500人が来場し、展示や体験などを通して、脱炭素や省エネ、食品ロス削減に思いを寄せた。 　環境に配慮した生活を促すため、毎年実施。今回は「みんなの身近な脱炭素～地球にやさしいこと、やってみよう～」をテーマに、マイバッグやマイ箸作り体験や干潟の生き物展示など全12ブースが出展した。 　うち市環境課は、エネルギーの地産地消とエネルギーコストの地域内循環、事業収益による地域の活性化を実現するべく2017（平成29）年に設立された松阪新電力のPRと、地球温暖化の深刻な影響や異常気象による災害について知らせるパネルを展示。熱中症対策としてクーリングシェルターを各所に整備したことも話した。 　また食品ロス対策に熱心なMブリッジエシカル推進チームは、余った地場産野菜を、付加価値を付けて再利用する「アップサイクル」して作ったクッキーを販売。「おいしく食べて減らそう、食品ロス！」を主張した。 　私立三重高校ボランティア部の有志らが接客し、会場案内を務めた。生徒たちは、これまでのボランティア活動を生かして生き生きと対応していた。 　会場では、市と包括連携協定を結んでいる日産自動車と三重日産自動車が電気自動車などについて紹介するエコスクールが開かれた他、26、27の両日はベルファームによる環境活動にちなんだ工作や体験、飲食などの「くるくる環境フェスタ」も開かれた。