ディアステージの支店、なぜ静岡に? もふくちゃんに聞く 「アイドルが地域貢献に関わることは大事」
静岡の持つ魅力
――もふくさん自身、静岡とゆかりがあると聞きました。もふくさんが考える「静岡の魅力」はなんでしょうか。 実は少し前に私の両親が静岡県内に引っ越して、私もコロナのころに一時期県東部の函南町に住んで、東京まで新幹線通勤していた時期がありました。静岡は広くて、海も山もあって、楽しみの幅が広い県だと感じています。 静岡といえば音楽や、プラモデルやフィギュアなど「物作り」が盛んですよね。ヤマモトさんや、シンガーソングライターの諭吉佳作/menさんなど、ご縁がある音楽家の方も多いです。 私たちとしては、静岡をいろんな文化の仲介地点にしたい、新店を音楽やプラモデル、サブカルチャーなどの「ハブ」にしていけたらと思っています。 あとは、インバウンド旅行者にも人気のお茶の一大産地。お茶をはじめとした、静岡の美味しいものとかを配信で紹介したり、販売したりしていけたらとも考えています。まずは国内向けに、ゆくゆくは海外にも静岡の名産品を発信していきたいです。 ――ディアステージのタレントは、JA全農と全国各地の物産をPRしたり、ANAグループと各地の魅力を巡るファンクラブツアーの企画をしたり、事務所として地方創生に力を入れているイメージがあります。 アイドルが「社会的に必要なもの」だとアピールしていかないといけないと思っていて。これからのアイドルの社会的な地位を考えても、地域貢献にかかわっていくことは大事だと考えています。その一つとしての静岡だとも思っているところです。
新店の展望は
――この1年は心斎橋、静岡と新装開店が続きますが、これからも新店を開く予定はあるのでしょうか。 今の時点ではありません。今後も「めちゃめちゃいっぱい増える」ということもないとは思います。 私たちがアイドルビジネスをするにあたっては、とくに虹コンの活動ではそうなんですが、「地方創生」に貢献したいという意識を持っています。地方開催のライブやイベントなどは長きにわたりやってきましたが、静岡では一過性ではなく地域に根ざして、そこで「カルチャー」として広めていくやりかたをしたいと思っています。 とりあえず、2~3年くらいはいったん、静岡・心斎橋・秋葉原の3拠点を強固にしたいと考えています。 ――心斎橋店という拠点が増えて得た手応えはありますか。 タレントの活躍の場が増えたことで、タレントのモチベーションにもつながっていると思います。「関西にこれだけファンがいるんだ」と自信を持てるきっかけになるなど、「活動の場が増える」ことによるプラスの面も期待しています。 ――静岡の店舗の運用は、心斎橋店と同じような形を考えているのでしょうか。 基本的には「似たような感じで」と考えています。fishbowlさん側ともどこまでコラボできるかを話し合っているところです。基本的には金土日の営業をメインに、うちのタレントのイベントを開いたりして、現地のキャストさんが集まったら、平日の営業にも力を入れて行けたらと考えています。 秋葉原や心斎橋の店舗では、「ディアガ」と呼んでいるキャストたちがユニットを組んでライブをすることもありますが、静岡でもそういった子たちが出てきたらうれしいです。ディアガにもその土地土地の色があればとも思うし、静岡に住んでいる人材との出会いの場になればうれしいです。 ――最後に、静岡の新店の展望を教えてください。 心斎橋ともまた違った、「変なお店」にしたいという思いがあります。静岡店はほかの店舗よりもコンパクトなこともあり、音楽好きな人たちが楽しめる「ディープな音楽スポット」になればという思いもあります。 アコースティックのライブとか、心斎橋でも、秋葉原でもできない「少人数でも濃いイベント」ができたらうれしいです。 あとは、静岡らしさも出していきたいです。実は、プラモデル好きのスタッフもいるので、みんなでプラモデルを作るイベントを開いたりとか、それを店内に飾ったりしてもいいなとか。あとは、いい静岡茶も仕入れたいです。 静岡には、これまでヤマモトさんやfishbowlさんたちが広げてきた場、「シーン」みたいなのがあると思います。そういうシーンを含めながら、ディアステージ独自の「濃いカルチャー」を秋葉原、心斎橋とも違う形で出していければと思います。