西島秀俊、同役を演じる水上恒司と似ているところは「眉毛がぼさぼさなところ?(笑)」『黄金の刻~服部金太郎物語~』
西島秀俊が主演を務める、テレビ朝日ドラマプレミアム『黄金の刻~服部金太郎物語~』(テレビ朝日系 午後9時~)が3月30日(土)に放送。それに先駆けて記者会見が開催され、西島と水上恒司が登壇した。 【写真】記者会見に登壇した西島秀俊と水上恒司 作家・楡周平による小説「黄金の刻 小説 服部金太郎」(集英社文庫刊)を、テレビ朝日2夜連続SPドラマ『キッチン革命』、映画「三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実」ほかで知られる名手・豊島圭介が完全ドラマ化。それが3月30日(土)に放送のテレビ朝日ドラマプレミアム『黄金の刻~服部金太郎物語~』だ。 日本初の腕時計、世界初のクオーツウォッチを発売したことで知られる「セイコーグループ」の創業者である服部金太郎の波乱の人生を重厚に描き出す本作。丁稚奉公から時計修理職人を経て、時計の製造工場「精工舎」を設立し、国産初の腕時計を製造販売。常に時代の先を読み、「義理」「人情」「恩義」を大切にしながら一歩ずつ己の夢をかなえていった金太郎だが、一方で火災や震災など、数々の困難が彼の人生を襲う。 主人公・服部金太郎に扮するのは、主演映画「ドライブ・マイ・カー」で全米映画批評家協会賞・主演男優賞受賞、ドラマ『警視庁アウトサイダー』など、話題作、注目作への主演で実力を発揮する西島秀俊。そして、若かりし日の金太郎役に、2018年に俳優デビューを果たして以降、2021年の大河ドラマ『青天を衝け』、第44回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した映画「弥生、三月-君を愛した30年-」、連続テレビ小説『ブギウギ』で個性を披露するなど、飛ぶ鳥を落とす勢いの大注目株・水上恒司を配役。そしてこの度、金太郎の壮年期と青年期をみごとに演じ分けた西島と水上が、記者会見に登壇した。 2人が登壇すると、この日大勢集まった、一般応募などで募ったファンから大きな拍手が。「壮年期の服部金太郎さんを演じました西島秀俊です」、「服部金太郎さんの青年期を演じました、水上恒司です」とそれぞれがあいさつをすると、「2人には似ている雰囲気がある」という話題に。これに西島は「ありがとうございます、こんな男前に似ているだなんて(笑)。眉毛がぼさぼさなところが似ているのかな?(笑)」と笑いを誘う。これを受けて水上も「その通りだと思います(笑)」と笑顔で返し、会見は和やかなムードでスタートした。 この日は事前に試写会が行われ、来場したファンもひと足先に作品を堪能。多くの感嘆の声が寄せられたが、あらためて本作の見どころを聞かれた西島は「金太郎さんが丁稚奉公から始まって、東洋の時計王となるまでの一代記なのですが、本当に豪華な共演者の皆さんが情熱をこめて演じてくださっています。実際に、金太郎さんの周りには、ライバルだった人も味方になって、みんなで幾多の困難を乗り越えて、日本の技術を上げていきました。そういった人と人とのつながりや、それぞれがそれぞれの場所でベストを尽くしている姿を描いた群像劇こそ、一番の見どころです」とアピール。 水上は「“時”というスケールの大きいものに着眼点を置いた、ある1人の男の人生を描いていることが僕としては一番好きですし、青年期の金太郎さんを演じさせていただくうえで、いかに金太郎さんが“時”に魅了されていったのかという過程が大事だと思っていました」と襟を正した。 また、実在の人物を演じる難しさを問われると、西島は「原作本の中では、人物像を膨らませて、とても面白く描いていらっしゃるので、その原作を自分の役作りの参考にさせていただいて、生きている1人の人間としてどのように演じられるか、他の登場人物たちとの関係性をどのように築いていくのかというのを、監督やキャストの方々と丁寧に語りながら役を作っていきました」と回答。 一方の水上は「まだまだ至らない部分もありますので、実在した方に寄せていく作業は難しかったです」と謙遜しつつ、「金太郎さんが“時”に魅了されていく様子が、いかにキラキラしていたのかというところを大事に作っていきました」と。すると西島から「青年期の純粋で真っすぐなエネルギーみたいなものは水上君が演じているからこそ」と太鼓判が。