三井物産とシェル、トタルがUAEのLNG事業への参画協議-関係者
(ブルームバーグ): 三井物産と国際石油資本(メジャー)の英シェル、フランスの総合エネルギー企業トタルエナジーズが、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ国営石油(ADNOC)が新たに進める液化天然ガス(LNG)輸出事業について、権益取得に向け協議していると事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
関係者によれば、三井物産と石油メジャー2社は、UAEのルワイスで稼働する設備の権益に加え、LNGをそこから購入する契約の獲得を目指している。非公開情報を理由に関係者が匿名で語ったところでは、LNG事業への投資は来月にも最終決定される可能性がある。
関係者によると、ADNOCはプロジェクトを進めるに当たり、これらエネルギー企業からの投資を必要としておらず、権益を売却しない決定もあり得るという。
ADNOCとシェル、トタルにコメントを求めたが、これまでのところ返答はない。三井物産は、現時点で決定は行われていないと電子メールで回答した。
ルワイスの設備はADNOCが現在100%の権益を保有し、新たなプロジェクトの下でLNGの輸出能力は年960万トンとなる。
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原題:Shell, TotalEnergies in Talks for Stakes in New Adnoc LNG Plant(抜粋)
--取材協力:Francois De Beaupuy.
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Verity Ratcliffe, Ruth Liao, Stephen Stapczynski