金沢城公園に喫煙所 5年ぶり復活 県、1日供用
金沢城公園で1日、5年ぶりに喫煙所が復活する。県が日本たばこ産業(JT)石川支社から寄付を受けて整備した。同公園は2019年から全面禁煙となっているが、広大な園内には吸い殻のポイ捨てが散見される状況だった。訪日外国人を含む観光客が増加する中、分煙を徹底し、タバコを吸う人にも吸わない人にも快適な空間とする。 喫煙所は、菱櫓を左手側に見ながら内堀に沿って歩くと右手側にある管理事務所の近くに設けた。鉄骨造り平屋建てで床面積約13平方メートル。冷暖房や脱煙・脱臭機を備える。9月に着工した。 園内のあずまやには19年まで灰皿が置かれていたが撤去されており、愛煙家からは喫煙できる場所を求める声があった。受動喫煙の心配がない空間の確保も課題となっていた。喫煙所以外の場所は引き続き全面禁煙となる。 県公園緑地課の担当者は「喫煙所を活用し、ポイ捨て防止と分煙社会の実現につなげたい」と話した。